小説の感想・丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。 2〜4
昨日はまたも例によって夜中から読書に没頭した。
読み終わったのは明け方。
途中何度か妙な物音が背後でしたのだが、それは足元に置いてあるキャットタワーに猫2匹がいたからだった。猫がどこかにいるはずだ、というのはわかっていたはずなのにその瞬間は忘れて冷や汗が出た。
ちょっとネタバレありです。
1巻目を読んでからすぐ読み始めた続き。
1巻目の最後の方ではほんのり甘い展開もあったので、てっきりそれが続いていくんだと錯覚していた。
2巻目以降は正直言ってすっごく怖かった。鏡を叩き割るだけでなく壁に穴も開けてしまう霊、線路内で足首を掴んで引き留める霊、空き地の草むらから手を出して足首をぐっと掴む霊、建物の中の隠し部屋に引き込む霊、廃校舎に出る浮遊霊たち、テントまでやってくる市松人形、などなど。前にキャンプをよくしていた時、夜中にテントの周りを小動物がカリカリしていたことがあって、あの時にこの話を読んでなくて良かった、と思ったのだった。
読まないと先に進まないしこれは救いがあるやつなはず、と思い一応読み進むのだけど、どのシーンも怖い。それにだんだん上司と先輩の暗い過去の話が出てきて毎回スッキリ一件落着、とはいかないのも重い。
特に悲しい話だったのは先輩で、イケメン偏差値が超高くても霊感ゆえにいじめられていた編入生時代が特にかわいそうだった。もちろんそれゆえに上司兄弟と友達になれたわけだが。
4巻目の最後には上司兄がある方法で出現し、どうやら話は今まで思っていたのと違う方向に向かうようである。
毎回怖いのだけど上司兄が一体どこでどうなっているのか、気になる。