きぬかつぎ

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ドラマの感想・ダーク 第2期

この前感想の(前)を書いたネットフリックスのドラマ・ダーク。

気軽に前半と決めつけたのは、2期で全ての謎が解けるだろうと安易に考えていたからだ。

ところがすっとこどっこいであった。

ちょっとだけネタバレありです。

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さっき第2期最終話を見たら、全然終わっていなかった。

シュタゲでいうなら第1〜2期まではアルファ世界線、これからベータ世界線が始まるのではないか、という感じだ。

見終わった直後の感想としては、どの出来事もみんなすごく悲しい、ということ。こっちが泣けるというのではなくて、ただもうひたすら悲しいなあと思うのである。

第1期では時間を跳躍してくるとか、アポカリプスとか、そういうことを信じられる人が少なかった。だから何か不可思議なことが起こっても適当に片付けていた。

第2期になって顕著になったのは、いろんな人が突然時間旅行を信じ始め、いきなりあちこちの時間へ飛び移り始めたということである。それも興味本位ではなくてそれぞれにとって大事な誰かを救うために。そしてそれにより世界が変わって自分の思うような世界になると思っていた。

が、ここまでのお話で、それらが全て変えようのない事象であることが証明されてしまう。どこで誰がどんな不自然な手段を使っても、起きてしまうことが一緒なのである。全く悲しいお話である。

でも私はさっき最終話のラストシーンになるまで、このドラマはこれで終わるんだとなぜか思っていたので、最重要人物が思いもしないところで消されて時間線が変わり、多くの謎は適当に消滅して終わるんかな、などと悲観的だった。

それがラストシーンで思わぬ人物がいきなり現れ、このドラマがアルファ世界線だけのことでないということが判明してしまったのである。

最後に登場した人物は、主人公からどこの時代から来たんだ、という問いに対し、

「どこの時代から来たんだ、というよりどこの世界線から来たんだ、と聞く方が正しいわね」

と答えた。

その人物はこの世界線では何をどうやっても死ぬ運命にあった。未来に行けば墓があり、現代である場所に閉じ込めても偶然来た他の人に逃がされてそのせいで死んでしまい、そうしなかったらその他大勢と一緒にアポカリプスで消滅していた。

他の世界線ではそうではないらしい。そしてこの世界線のことを知っていて、この世界を救おうとしている主人公の前に現れたようである。

第1期のラストシーンも格好良かったけれど、今期の終わりもゾクッと来る、いい締めであった。また一年以上待たされるのかと思うとそのせいで涙が出て来る。