きぬかつぎ

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マンガの感想・准教授・高槻彰良の推察(1)

原作小説の新刊とほぼ同時にマンガの第1巻が登場。

早起きして電車に乗るストレスがないのをいいことにマンガと小説新刊を一晩で読んだ結果午前3時過ぎまでかかってしまった。読み始めた時すでに12時近かったせいだ。でもやめられなかった。

ちょっとネタバレありです。

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登場人物のスタイルはご丁寧にも小説に似せてあるが、絵のタイプが全く違うので表情がまた違って見えて新鮮だ。

こちらの絵の方がアキラ先生の天然度が高い気がする。そして若々しさも強調されているような。結果イケメン度がさらに上がって見ていても目の保養だ(おばさん談)。尚哉のほうは絵が違ってもかなり似ている。でもあえていうならばもうちょっと暗い感じがするかもしれない。

嘘をついている人のセリフをどうやって表現するのかな?と思って見たら原作と同じイタリック体になっていた。もしかしてもっとねじった文字にするのかなあ、などと想像していたがそこまでするとセリフによってはコマに収まらなくなるかもしれない。でも代わりに吹き出しをそこの部分だけ黒ずませている。嘘なわけだから黒くなって当然なわけだ。

話が前後してしまったが、作品自体は過去の要のシーンから始まる。小説の新刊がちょうどこのシーンに関わる大事な部分にさしかかるところと知っていたので小説の方はどうなるんだろうと思いながら読んだ。

そして新歓シーンを経て先生との出会いへ。表紙の絵も良かったけど講義中の先生もこうしているとかなり見目麗しくてよろしい。

私は想像力がたくましい方だと思うので小説でいろいろ思い浮かべながら楽しんでいるけれど、マンガだと講義内容が図解されてわかりやすく、それはそれでまた楽しいなと思った。

その後尚哉は先生に見出されて?バイトをすることになる。幼馴染のケンちゃんも出てくるし、先輩も出てきた。ケンちゃんの目つきは怖いことになっているとはいえ、マンガでは怖いなんてもんじゃない。かなりいい雰囲気のお兄さんに仕上がっている。先輩は思っていたよりも可愛いと思った。

でも、マンガ第1巻での一番の見どころはやはり第一の事件の後尚哉にこれからもバイトを続けて欲しいという場面だと思う。右側に先生の顔、左側に尚哉の顔があり、二人の対照的な表情とそして先生の決め文句。こんな顔でこんなふうに言われたらやっぱり断れないよなあ、と思うのだ。先生とケンちゃんも特別な仲だと思うけれど、先生と尚哉の関係もまた、この時から何者にも変え難いものになったんじゃないか、という感じがする。