今でも心の支えなのだ
20と数年前に購入した、私の旅道具の一つである。
ドライヤーとアイロンがセットになったもの。ロゴが昔懐かしい。
日本を離れる時に買って持ってきたものだ。
その数年前、短期留学した時、ドライヤーなんていいや、と思って学生寮で洗い髪のまま寝て大風邪を引いた苦い経験から、ドライヤーは必ず持ち歩くべし、というのが私の家訓の一つになった。
ホテルの部屋のドライヤーが壊れたら大抵は取り替えてくれると思うけど、民宿、キャンプ場などは替えがないか全くついていないことが多い。
だから私は可能な限りこれを持ち歩いて、各地で髪を乾かしてきた。
おかげで滞在先で暖房があんまり効かなくても風邪を引かずに済んだ、と思う。
近年自分に厳しい旅はあまりしなくなってしまったので使う頻度も減り、ドライヤーは壊れることなくまだまだ現役である。
なぜ今これを出してきたかというと、家のドライヤーが昨日突然動かなくなり、明日の朝シャワーを浴びた時乾かせない!と泡を食ったからだ。上にも述べたように過去の経験がトラウマになっている。
もちろんワット数は微小なのだけど、ロングヘアでなければそんなに困らない。根元が乾くだけでも私の場合かなり効果がある。
アイロンの方は正直言うとあまり役に立たなかった。あまりにも弱い熱なので化繊のちょっとしたシワくらいしか伸びない。でも化繊のワンピースとかブラウスだったらまあ何とかシワが目立たないくらいにはなる。
そしてこれを見ると、様々なピンチ?を一緒に切り抜けてきた同志のような気がしてしまう。マンガだったらもう絶対付喪神になってるやつだ。
黒い巾着が付属していたので今も使っている。底に箱入りアイロンを入れ、うえにドライヤーをのせる。ちょっと見にくいが、ドライヤーの横にケーブルが入っている。内側にポケットが付いているので分けて収納できる優れものである。