きぬかつぎ

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髪が伸びまくり

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我が家は二人とも1月以来散髪に行っていない。

いつも5ー6週間ごとに行っていて、2月はたまたま月末に行こうと思っていたところ、ウイルスの話が出て、いくのを躊躇っているうちにあっという間に行かれなくなってしまった。目下美容院の営業は停止ということになっているからだ。

最近ドイツでも感染者の増加数が徐々に鈍ってきたということで、そろそろ営業を再開しても良い業種もあるのではないか、という話もある。あくまで話だというだけで規制が変わったとか変わる予定が決まったというわけではないが。

経済情勢を考えると営業を再開すればいい、というのは理屈ではそうだろうとは思う。

ただ、実際にそうなったとして、今の状況で私が美容院へ行くかといえばノーである。

新型のウイルスであり、なんだか治ったといわれる人ものちに陽性になっただとか、全く自覚がないままの人がいるとか、いろんな情報が行き交っていて、それらの情報源が普段ならば信憑性があると思われるところであっても、並行してたくさんの異なる情報がありすぎると選別に困る。

婉曲な書き方だが、要するに私がもし自覚のない感染者だった場合、美容院に行って不特定多数の人にうつしたりしたら困ると思う。だから行かない。自分の行動により自分が感染するのももちろん困るけれど、他の人にうつしてその人の人生を変えてしまうような重たいことになるのはできるだけ避けたい。普通に風邪を引いたって大抵自宅で休養しているのだし、それとほとんど同じことだと思っている。万が一検査をして今日陰性であっても、明日買い物に出て感染するかも知れない。だから当分の間は(ということは治療薬とかワクチンができるということかも知れないし、他に何かいい方法が見つかるかも知れない)、とりあえず控えるしかないと思っている。

そんなこと言い出したらキリがない、お店だって稼がなきゃ、というのも一理あるけれど、じゃあその店で万が一集団感染が発覚したらどうなるのだろう、と思う。

日本では百貨店が次々閉鎖してしまったけれど、本当の理由は知らないが、密閉された建物の中で一日中過ごす従業員の健康を考えると致し方ないという気がする。生鮮食料品を日常的に調達する、という役目を持っているとは言い難いのだし、万が一誰かがどこそこのデパートに行ったら感染したとか、逆に感染者がどこそこのデパートに何時間もいた、なんてことが発覚した場合、それまでは営業してもいいんじゃないの、と言っていた人が掌を返したように安全管理がなっていなかった、などと言い出しかねない。そんなとき当事者はどうしようもないのである。

それに、営業再開などの話が出ている傍で、実はこの復活祭の連休でドイツ人たちが親戚を訪ねたり旅行に行こうとするのを食い止めようとしているとも報道されている。

例えばオランダ。ドイツ中西部からいつも大量にオランダの海岸への観光客が押し寄せる。しかし今回は来ないでください、というメッセージが出たらしい。もちろん彼らだって主な収入源が断たれるのは困るはずだが、無理して営業して感染して集中治療室に行きたい人がいるわけもない。

ドイツ国内でも、ニーダーザクセン州が同様に隣接するノルトライン・ヴェストファーレン州の人たちに対して遊びに来ないように呼びかけているそうである。

オーストリアではランダムに検査して予想以上に感染者数が多かったという話だ。これには検査の公平さに欠けるという批判もあるみたいだが、実際に感染者が見つかったのならドイツや日本でも潜在的にもっとたくさんの隠れた感染者がいるのかもしれない。

隠れ感染者が節度を守っていたなくてその人から集団感染が見つかったりしたら。

大袈裟な、と思う人もいるかも知れないが、最近ではいろんなことがまさかというレベルで起きている。私が元で町の美容院から集団感染が、なんてことになりたくないのでとりあえずはボサボサ髪で我慢しておく。