この連休中に読んでいるシリーズ本
- 迷探偵・黒彦シリーズ
魔神館事件 夏と少女とサツリク風景
天空高事件 放課後探偵とサツジン連鎖
露壜村事件 生き神少女とザンサツの夜
幻双城事件 仮面の王子と移動密室
- わが家は祇園の拝み屋さん
- 竜宮輝夜記
ずっと引きこもっているので連休という感じもあんまりしないけれど、休みはありがたいのでいただいて、本を読んだり猫を撫でたり、猫を撫でたり本を読んだりしている。2匹いる猫のうち1匹は人間がずっと家にいるので自分が起きるとすぐゴロゴロ言いながらやってきてもふもふを要求して来る。もう1匹は規定の時間があるらしく、時間外はちょっと迷惑そうにしている。でもすまないと思うので控えて自主的にやってくる方を撫でていると遠くからじっと見て怒っている。扱いにくいツンデレおじさんだ(雄猫)。
名探偵・黒彦シリーズはもう読破してしまって今は祇園の拝み屋さんを読んでいるところだ。
黒彦くんで一番面白かったのはその名の通り迷探偵であって名探偵ではないことだ。実際の事件の解決は一緒に出てくる謎の天才青年がサラッとしてしまう。黒彦くんは彼のための下ごしらえ?下働き?とにかく彼の推理は別に鋭くなくて当たってもいない場合がほとんどなのである。自分の器量を十分理解しているのだけど、それでもみんなのために、時には好きな女の子のために頑張っちゃうところが青春で可愛い。凄いイケメンでないのに何故か知り合う女の子たちから結構モテてしまうのは謎だけど、一生懸命な青いところがいいのかもしれない。こういう年頃の時はそれもまた魅力だったりするのだろう(女子高だったので推測のみ)。
ただ、青春を味わいたいだけだと結構きついかもしれないシリーズではある。結構グロいシーンも毎回これでもかと出てくるし、主人公とその連れ合いの二人以外はあんまり助からなかったりする。そういうのが大丈夫な人にはいけると思う。
そしてこの主人公の連れ合いの二人は天才青年とその妹だということになっている少女で、少女の方は私個人的にはあんまり好きにはなれなかった。お年頃の少年から見るとこういうタイプが結構惹かれるのかもしれないけど、私はどう頑張ってもおばさんなので、うーんどこがいいんだ?と思ってしまった。天才青年の方もまた変わっているけどこれはまあよし、と思えてしまったのも単に私がおばさんであるせいだろう、多分。
わりと極彩色的なシリーズ(サイケという意味ではなくグロいシーンがカラフルだという意味)の後はちょっと淡白に見える?作品を読んでみよう、ということで選んだのが祇園の拝み屋さんだった。表紙の淡い色合いと、作者さんのホームズさんシリーズから連想してこれもまたほんわかな日常と一生懸命な少女の話かな?なんて思ったわけである。
そしたら違った。
しょっぱなから思いのほかヘビーな話で始まり、いろんな話でおばさんの涙腺が崩壊してしまうシリーズだったのだ。
少女と少年あるいは青年などなどだけの話ではなかった。現実に蘇ってくる遠い過去の因果とか、能力者として普通の人に混じって生きる苦悩とか、家族の中の葛藤とかに加えてあちらこちらに人外まで出没するのだ。拝み屋というところから考えれば別に不思議ではないのだろうけど、どうしてもホームズさんのリア充なお話から想像して出てくるとは全く思っていなかったのでそれも意外だった。
私は人外大好き派なので、最初さらっと読み流そうと思っていたのに気がついたらかなり熱心に読み耽っていた。
正直これは当たりだったと思う。
まだ4巻目までしか読んでいないけど、この連休中には既刊全部を読むつもりである。
最後に竜宮輝夜記。これは再読である。ちょっと前に読んで感想も書いたが、また読んでいる。3冊あるうち私が読むのは2巻目まで。そこまでの話がとてもキュンときて良いのである。考えてみたらこれも人外のでてくる話で、しかも竜だ。このシリーズは挿絵も時々出てきて、少女マンガらしいイケメンの竜たちを鑑賞するのもまたなかなかよろしい。