小説の感想・トリックスターズ
シリーズ物の第1作目。
どんな小説かという紹介文を全く読まずに読み始め、最後まで読んでしまった。
ちょっとネタバレありです。
魔術という言葉が出てくるのでてっきり魔法の世界かと思ったら、そうでもなかった。
ちょっとわかりにくかったのはどれが魔術で可能でどれが不可能かという区別だ。一応この世界での設定があるみたいだが、あれはだめだけどこれはいいんだ?というのがいくつかあった。
でも、魔術で有名な人物の名前も出てきたりするが、話自体はミステリで、最後の方でアレアレ?となる。そして魔術はメインではなくいわゆるスパイス的な役割でミステリをほどよく引き立たせていると思った。魔術メインみたいなものをたくさん読んでしまうとたまにはこういうのも新鮮でいいなと思う。
そしてミステリに関して言えば、自分であまり謎解きしすぎるとワンダーがあまり楽しめないので私は目隠しされたままでドキドキするのを楽しんだ。
とはいうものの、某女史が出てきた時は流石にフラグが立っている気がした。あまりにもスマートすぎるというか。
でもそれ以外は全部驚きだった。特に第七の、というのとそれから主人公のぼくのことがびっくりだった。最初は偶然巻き込まれた目立たない脇役的な人物だと思っていたのに、実はそうではなかったことも。
そのうち続きを読もうと思った。