マンガの感想・よろずの候 (1)
不思議な雰囲気に惹かれて買ったマンガ。
ちょっとネタバレありです。
一人の主人公を中心にした物語進行ではなく、村?のいろんな人のある日の話がポツポツ出てくる作品。年取ってくると短期間のうちにたくさんの重要人物が出てくると覚えにくくてヤバイのだけど、何回か読み直してなんとか慣れた。これらの人たちが何回か出てくるうちにそれぞれの関係やら全体的な繋がりが見えてくるのかな、と思う。
どの話も地味ながらちょっと不思議なお話だなと思った。似たような題材の隣の妖怪さんとは対照的に、とても静かな作品だ。ドバーッと涙が出るようなことはないが、そうかそうか、と思いながら読める。一番気に入ったのは一番最初のお話。実はネズミという動物自体は好きではないのだが、このお話はとても可愛い。その次にいいなと思ったのが就活中の男の子があるところに迷い込んでしまうお話。ちょっと怖いような、でも惹かれてしまうお話だった。
このままほぼ単話形式で行くのか、それともこの人たち全体に関わる何か大きなストーリーが始まるのか、気になるところである。