きぬかつぎ

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マンガの感想・能楽師探偵 月城奏人の心得 紅葉狩 後編④

なんと前回で終わったと思ってたらまだ続きがあった!

ちょっとネタバレありです。

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犯人がわかって、それでもう解決したと思っていたが、そうではなかった。

この前調べていたお面の違いがお話の中で説明されていて、ああやっぱりそうだったのか、と思った。それもあってこその事件のカラクリというやつなのだろう(なんか古い)。

そしてもう一つ出てきたのが影の黒幕?の存在。

一見してよくある話でその黒幕人物が会社に対して後ろめたいことでもして、それを隠すためかな?と思ったが、どうやらそうではなかったらしい。

というのもその人物が「会社は」裏切らない、と言ったからである。

つーことは会社のためならなんでもするパターンか。

そしてそれと関係するのかしないのか、はっきりはわからないが昔の話もちらりと出てくる。

ルイが奏人に初めて会った日のお話。

詳しくは出てこないが、その時奏人はルイを元清と呼んだ。

それがルイの当時の待遇に似ていたためか、他に違う意味があったのか明かされないままだが、ルイが単に能楽師としての奏人を偏愛しているだけではないということが明かされる。

私個人的にはこういう過去があってもお互いその当人と知らないままで、いつかあれはお前だったのか!なーんていう展開もいいかと思うのだが、それだとちょっとロマンスが過ぎるかもしれない。それにそういうことであれば、最後奏人のセリフがちょっと優しく聞こえてしまうという効果があったと思う。

奏人はどうやらこれからは割と本格的に一緒に行動していくことに決めたらしいが、次の事件がこの顛末と関わりがあるのか、それとも全くないのか、それとも関係ない事件で今回の続きも出てきちゃうのか、進行方向でも謎が深まってしまうなと思ったのであった。