きぬかつぎ

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今日のささやかな収穫

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水曜は買い物の日だったのだが、仕事が休みなので昼に受け取りに行った。

そうしたら割と人がいたので、順番が来るのを待っている間にそばの休止中レジ横に積んである小さなパンフ類を眺めて待っていた。

なんとなく見ているうちに目に入ったのが、あるレストランのパンフだった。

11月11日の今日は聖マーティンの日で、話にちなんでガチョウを食べる習慣がある。必須というわけではないが食べる人が多いという感じだ。

そのレストランのパンフはガチョウ料理の写真を載せていたので、ああ今年もこんな時期になったのか、でも食べられないよな、と思っていたのだが。

よく見たらそのレストランはテイクアウトを始めたというのである。2回目のロックダウンに際して当店でも考えた上、テイクアウトを始めました、というものだった。

パンフはそのために作ったもののようだった。

シーズンのガチョウ料理のみならず、普段よりは少ないが毎日夜のメニューをやっているのでどうぞ、というもの。

おお、と唸って私はそのパンフを持ち帰ったのだった。

調べてみたら家から車で20分ほど行ったところにある大きめのレストランだった。

夜のメニューは牛肉のロール煮込みや鹿肉のシチューなどドイツのレストランの定番メニューがほとんどで、お値段は一品2000円程度。結構高い。

でもそこの店は普段からそのくらいのクラスらしかった。地域の会社や会合のパーティに使われたりもしているらしい。

ちょっと高いしちょっと遠いけど、ないよりはマシ!と私は鼻息荒く明日にでも注文しようとしたのだが。

そこで夫の待ったがかかった。

我が家が今までたまーに外食に行っていた、もう少し近い町のレストランはどうなんだ、というのである。

私の知っている限りではそっちの方の店は今までランチのテイクアウトのみだった。これはコロナ前からのものだ。

でも念の為店のサイトをチェックしてみたところ、今月から夜もテイクアウトを始めました、とあった。

メニューはさっきの店とほぼ同じで、ドイツの地方のコンサバなレストランの定番メニューばかり。

でも心なしかこっちの店の方が品数が多いようだ。そしてブルスケッタとかヤギのチーズのグリルみたいなつまみっぽいメニューもある。

そして何よりもう少し家から近い。

というわけで明日は試しにランチを頼んでみて、別の日に夕食を頼んでみようということになった。

1度目のロックダウンでは、町中で即テイクアウトを始めたのに比べて田舎のうちのあたりはそんなサービスはほぼ皆無だった。

それが2度目になり、少し柔軟になったようだ。嬉しいことである。

メニューの数や種類はまあアレだけども、オサレな店、多国籍料理みたいなものは元から皆無な土地なんだから仕方ない。

美味しければ良し、である。

我が家にとってはテイクアウトは自分で料理しなくていいというメリット以外にも、酒が飲めるというメリットもある。

田舎出身の人はみんな知っているだろうが、車で移動するしかない土地では外食する時酒が飲めない。これは結構なデメリットである。

料理をテイクアウトして、飲み物は予めスーパーで調達しておけば、家でゆったりと人の作ったものを堪能し、またほろ酔い加減も楽しめるわけだ。

少しばかり目の前が明るくなった気がする。