きぬかつぎ

マンガ、小説、アニメ、ゲーム、音楽、酒、食、旅、仮想通貨取引や猫と日常生活のこと。

第一回目の日本語授業

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土曜日午後は晴れたり曇ったりで風も強かったが、幸いまだ少し暖かかった。

というわけで第一回目の日本語授業は庭に屋外用椅子とテーブルを持ち出しての授業となった。

距離を取るのが難しかったが、とりあえずL字型に座るようにして向かい合わないようにし、距離もテーブルの直径以上にし、最大限に気を使ったつもりである。

屋外で最後には寒くなるくらいの風通しだったので換気には問題なかったと思うけれど、新しい時代の生活に慣れるまでは大変だなあと改めて思う。

ところで授業自体は思ったより本格的になってしまった。

とにかく伝書鳩的にしか本人の希望を聞いていなかったので、一体何が好きで何を目的にしているのか?ということが私からのまず一番の質問だった。

本人曰く、言語としての日本語をきちんと習いたい、そしてできればそのうち日本に行ってみたい、とのことだった。

マンガを原語で読みたいとかアニメを見ていてこれ何言ってるのかなあ、という程度のものではなかったらしい。この前人づたえに聞いていたことを鵜呑みにしないでよかった。

それで急遽家にあった日本語学習用テキストを持ってきてそこから始めることに。

今までは大人にちょこちょこっと教える程度だったのが、モチベのめっちゃ高い若者にきちんと教えることになってしまった。

テーブルについた途端にノートと鉛筆を取り出したところでまず「おお?」私の説明をノートに取り始めてきちんと矢印を引いたり書き込みしたりしているところで「おお・・」と本人の意気込みがひしと伝わってきた。

飲み込みも割と早いし、理解しようと努力している様子に感心してしまう。

最初でもあったので2時間ほど教えたところでいささか寒くなってきたので今日はおしまい、として「これからどうしたい?」と聞いたら何とできれば毎週勉強したいのだそうだ。

おお。

まあこの時期どこにも行けないし、私自身のオンライン授業受講も決まりそうなので出来る限りお付き合いすることにした。

こんなど田舎で日本語を勉強したいという若者がいることにも驚きだし、この年でちゃんと勉強したいという姿勢には感心する。それにこれだけ飲み込みが早ければ多分半年ぐらいでかなり出来るようになるのではとも思う。ある程度できるようになるとそれ以上の上達はなかなか難しくなってしまうのが言葉の勉強のあるあるだけれど、元々学生だとクセがついたりしないうちにきちんと喋れるようになるかもしれない。

終わってからおばさんはどっと疲れてローイングマシンもやらずじまいで晩酌を始めたのであった。