次のロックダウンが来たら、授業はないと思ってください
何とも物騒なセリフだが、今日聞いた話。
私の知り合いの子供たちが通う学校はいずれも(何人かから聞いた)メールとかネット上で子供たちにプリントなどを配り、課題を自主学習してもらっていると聞いている。
それが今日別のところから聞いた話では、その人の子供が通う別の学校では、ごく最近学校から父兄に通達があり、「次にまたロックダウンが来たら子供達は自宅待機になりますが、その時は授業ができませんので自宅で見てやってください」と言われたそうである。
前回の時にどうしていたかは聞けなかったけれど、かなりショッキングな話だ。
理由ははっきりしていて、学校側にネット環境がなく先生方もネット環境がないのでできません、なのだそうだ。
この前会った人は自分で回線をアップデートしようとしていたけれど、あれはまだマシな方だったのか。あの人の学校ではまだオンラインで授業をしてみようという試みがなされていた。
今日聞いたところの学校ではそのような試みなどすっかり放棄してしまっている、ということのようである。
この前も書いたけれど、技術が存在していない、あるいは全く手が届かないからできない、というならともかく、EU内で一番経済力があるはずの国が、学校の授業ができないほどインフラが遅れているというのは全く悲しい話だ。
これは本当にまずいよなあ、と思う。
あたりを見回すと子供好きの人は多々いるけれど、その中でも多くの人が子供は積み木で遊ぶべきとか外で遊ぶべき、ゲームやパソコンの類はダメ、と言う。テレビに関しては自分たちが既にテレビの世代なのである程度は許容するのだが、それ以降の技術は頑なに拒否する人が多い。
本人が何を拒否しようが勝手だけれど、こういう人が多いので必然的に似たような方針の偉い人が選挙で選ばれ、結果インフラの整備はされないままになる。新しいショッピングセンターは割と簡単にできてしまうのに、インターネットの環境はできない。投票する人たち自身がそんなものは要らない、今あるので十分だという意見だからだ。
そのために子供たちが授業を受けることができないとは。
ちなみに言われた方の親たちが当惑して抗議や質問をしようとしたが、何しろメルアドさえないのでそれもできない、というオチだった。話があるなら仕事を休んでアポを取り日中に学校に直接出向け、ということらしい。