きぬかつぎ

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近所の子がマンガファンになったと聞いて

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昨日ある人から入ってきたメッセージで、「近所の子がマンガとか日本のファンになったらしいんだけどポスターか何かプレゼントできるものを持っていないか?」と聞かれた。

 

いきなり何?と思ったが、どうやら近所のおばさんとしてその子の趣味を知ってしまったので何かしてやりたいと思ったのだそうだ。せっかく私という日本人を知っているのだし、何か彼がよろこびそうなものを調達できるのでは、と思ったそうである。

ちなみにその子は現在中一で、日本どころかアジアなんてアンドロメダ星雲程度の距離感しか感じていない両親と、思春期で色気をどう演出すればいいか必死に研究中の気の強い姉と暮らしている。数年前に会った時はゲーム一筋少年だったのを記憶していたが、どうやら拗らせたらしい。話によると日本語の勉強まで少しずつして、日本のフィルムとか見てるらしいよ、とのことだった。

なるほど。。

 

情報量が少なすぎるが、マンガは絵が描いてあるものだ、ということくらいは知っている人だから、おそらくその彼はマンガを多少なりとも愛読しているのだろう。そして日本語を勉強しているというのは誤解しにくいだろうから本当だろう。

しかし日本のフィルムというのはよくわからない。ドイツ語ではフィルムというと普通は映画を指すけれど、それが実写の映画なのか、マンガから派生した映画、つまりアニメのことをいうのかがわからない。

マンガを愛読していても観るのは特撮ものかもしれないし、実写のドラマかもしれない。

せっかくこちらもその辺のところは好きだから、できれば適当なものをあげて終わらせたくない、というのが心情である。

でも彼を取り巻く環境から考えると、家族は彼の趣味をあまりわかっていないようだし、好ましく思っていないだろう。日本でだって未だに身バレしないようにひっそりと活動している人もいるのだから、ここでの理解度は推して知るべしである。私が詳しい話を本人から直接聞きたい、などと言おうものなら丁寧に断られるのがオチだ。可愛い息子には「普通に」育ってほしいというのが大抵の親の願いだからだ。私の趣味はバレていないはずだが、日本人と接することで息子の憧れに拍車がかかってはたまらん、と思われるに決まっている。

とはいうものの、子供は親の思い通りにはなかなか行かないのが定説。

今やネットがあるのだから、探そうと思えば何でも探せる世の中である。

もちろん一時の黒歴史で終わるかもしれないけれど、もしかしたら、将来東京のどこかで一緒にご飯くらい食べる機会に恵まれるかもしれない。

そこまで行かなくても、もし彼が少しでも今の環境で窮屈に感じているとしたら、うちに来て未だに厨二病が治らない我々大人二人とゲームとか今シーズンのアニメ談義くらいできるようになればいいのに、などと思ったり。

そんな願いをちょっと込めて、この前日本で買った文房具系グッズの中から文ストの太宰さんを除いた(悪いけどこれだけはダメ!あげられない!)もののうちいくつかを見繕ってあげた。