そういえば静かだ

外出制限が出て二日目。

制限と言っても一応人数制限と無駄な外出を控える、という程度なのだけど、外が静かに感じる。

まず車の音があまり聞こえてこない。田舎だからではない。田舎だからこそみんな車でしか移動しないので、みんなが家にいれば車も走らないわけだ。

いつもだと数軒先の家で木を切る音が響いてくる。

ハイジの世界みたいに必需品ではなくて娯楽というか、そういうものを設けられるくらいのゆとりがある証というか、よくわからないけど暖炉を設けて薪をくべるのが好きな人がドイツには結構いる。

でも今日は薪を割る音すらしない。家にいるのだから暖炉であった待ってもいいと思うけど、そんな気分ではないのかもしれない。あるいはいつもより家にいる人が多いので近所から苦情が来たかもしれない。

何にせよ静かだ。

みんな家で働いているのか、ストリーミングを観ているのか。

ストリーミングは主なプロバイダーで品質を下げてしまったので高品質では見ることができなくなっている。何を大袈裟な、と思ったがいろいろなところで本当に大変なんだという報道があるのでそうなんだろう。まあアニメを見るか本を読む私には元からあまり関係ないけれど、映画やドラマファンの人たちには気の毒である。私だってアニメが白黒で流れてくるようになったらとても悲しい。だからせめて私はあまり動画を見ないようにしている。ローイングマシンの時だけ半時間ということで。

ストリーミングが低画質になるのもなんか罰みたいだけど、外出や行動規制の違反については本物の罰則があったりする。例えばバイエルン州では規制に違反すると最高で25000ユーロの罰金が科せられ、今朝のニュースではノルトライン=ウエストファーレン州の細かい罰金規則も紹介されている。ピクニックやバーベキューをやると250ユーロ、スポーツイベントを行うと1000ユーロ、レストランやテイクアウトの店から50メートル以内で飲食をすると200ユーロ、などなど。本日の為替レートが1ユーロ約120円で推移しているのでピクニックをしたら3万円の罰金、という具合なんだろう。

前にも書いたがここ数日寒いし結構風があるので、今のところは多分ピクニックをしたい人は少ないだろうし、家から出なくてもいいやという人もいると思う。問題はこの寒さが去って春らしくなってからだろう。