マイルを交換

旅行は家に着くまでではない。貯まったマイルを有効期限内に使うまでである、と個人的には思っている。

この前の休暇でマイルが貯まったので、今日は夫の分のマイルをAppleのギフトカードに交換した。

と書くと簡単なことのようだが、実際は結構時間がかかった。

まずストリーミングを見るかゲームをやる気は十二分にあれど、それ以外のことをする気が全くない夫にハッパをかける時間がかかった。ちなみに昨日家の中の無線LANの設定をし直すという面倒くさいことをやったのだが、その時は率先して時間をかけてごそごそやっていた。自分の好きなことは苦にならないがそれ以外は一切合切が面倒で意味がないことになってしまうのが彼の特色である。私の分はクレカ付きのマイレージカードなので貯めたマイルが無効になることはないが、夫の分は有効期限付き。このままにして忘れてしまうとせっかく金品に換えられる機会を逃してしまう。ということを説明しても、それくらいなんだという感じで面倒臭がるので、しつこく言ってようやく重い腰を上げさせた。

が、航空会社のアプリのログイン方法が変わったのかわからないがログインできないことが直ぐに判明。ここで彼の機嫌がさらに悪化した。こんなアホな会社なんか相手できるか！というアホなコメントを敢えて聞き流して辛抱強く説得してようやくパソコンからやってみよう、という気にさせた。

しかし残念ながらそう簡単にはログインできず、仕方なくパスワードを設定し直しようやくログインに成功した。ここからは少し機嫌が直ってきていろんなギフトカードがあるのを物色し、やはりAppleのにしようということになった。

ところが、商品を選択したのはいいが、そこから画面がフリーズ。全くなんというトラブル続きなんだ、とこっちも叫びたくなったが仕方ない。またも辛抱強くログインし直してもらいもう一度手続きをしてもらった。

なんだかんだ言って1時間以上はかかったのではないかと思う。正確な所要時間は知りたくないくらいである。

でもたかがマイル、と言っても実はもう結構貯まっていて、なんと7千円ほどのギフトカードになったのである。今時7千円の利益を労働せずに得ようと思ってもそう簡単にはいかないのである。

もちろんマイルやポイントに振り回されるようでは本末転倒なのだが、結果として搭乗して自動的に付いたマイルを使わない手はない。最近Apple Musicを始めたばかりの夫にはちょうどいいギフトカードでもあったのである。それなのにこんなに大騒ぎになるとは。ログインできないくらいでもうどこにも出かけるもんか！そんなに節約したければ家にいればいいんだ！というアホなセリフまで吐いてくれた時は、本当に5歳児以下だなこれはと義母をちょっと恨んだのであった。出かけるもんか、と言った割には私が自分の貯まったマイルで一人でシンガポール行こうかな、と言ったら愕然とした顔をしていたくせに。