無事こなした
年に一度の試練、職場の食事会を終えて出てきた。
田舎暮らしかつ夫に車に運転がスポーティすぎる私にとっては試練は二つ。
飲みすぎず、かつ安全に家に帰ることである。
これが簡単そうでなかなか簡単ではない。
本来飲むのが好きな私にとって、飲まずに過ごすのは容易ではない。上司の強要でなければ尚のことである。
安全の方はというと、年々悪化するこの辺の治安を見ながら遅い時間に帰宅するのはどんどん難しくなっている。改めて東京の治安が別物であると感じる。もっとも、それも所と時間によるのは昔から同じだが。
あまり遅くなると夫に迎えにきてもらわねばなのだが、飲んで食った後にあの運転はいくら私でも辛い。本人は目の前の信号が急に赤になったとか前の車が推奨速度以下だったから追い越さないと危なかったなどと言うのだが、他の人の運転でそういうことは滅多に起こらない。おかしなものである。正当であろうがなかろうが、私とて自分の胃袋がかわいいのでできればこんな状態でそういう運転は避けたいというものである。
というわけで、今日も私だけ早めに帰宅となった。
幸い食事はとっくに終わっているし、たまたま隣になった同僚は特に仲が良いというわけでもない。気まずい雰囲気になる前にちょうど良い口実というわけだ。
早く家に帰って猫たちに会いたい。