きぬかつぎ

マンガ、小説、アニメ、ゲーム、音楽、酒、食、旅、仮想通貨取引や猫と日常生活のこと。

マンガの感想・新しい上司はど天然 1

昨夜はおやつを多めにあげたからと夜中用ドライフードを置かずに寝たら明け方鋭く攻撃されて起きた。

浅はかな自分の決断に深く反省しつつ起きて早めの朝ごはんをあげたのであった。

週末でもないから二度寝で爆睡したらまずいなあと思うとなかなか寝られず、昨日配信だったこの作品を読んだ。

平日の明け方に和むのにふさわしいおっさんファンシーものである。

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おっさんファンシーものと呼ぶには清潔すぎるし題材も超現実的ではあるのだけれど、それでも敢えてそう呼びたいと思う。

実際のところいい年したリーマン4人が出てくるから、基本的におっさんはおっさんである。

そして会社勤めの毎日なんて同じような生活を送っている自分とも重なる部分なわけで、舞台も自分の現実の一部みたいなもんである。

そんな割とドドメ色の世界がベビーピンクとレモンイエローとソーダブルーな感じで脚色されていて、主人公とその後輩の過去も暗いのに暗くないし、社内の様子も通勤電車もアミューズメントパーク的に演出されている。これはもうファンシーなのである。お菓子の国みたいなもんだ。

その誇張具合が楽しくて、あっという間に読んでしまった。どの話もいやいや、これはないっすよ、というやつなのが爽快である。かえって猫の出てくる話の方が割と現実っぽかったり。ひとつだけああこれはよくあると思ったのはひらめの写真くらいか。あれは天然でなくて無知ってことなんだろうけど、おばさんの私でもありがちな気がする。

それからこの作品は毎日がお菓子の国なばかりではない。4人が何となく彼と彼、彼と彼という状態になりつつあるような雰囲気なのもまた、なかなか美味しい。もちろん天然上司はそんなことには気づいていなさそうだが、一旦意識してしまったらめっちゃ真剣に向かい合いそうでもある。

実は半分くらいの話はすでに読んだことがあったけど、毎回単発で読んだだけだったのでははは、だけで終わっていた。まとめて読んでそんな妄想までできてしまったので単行本は買いだったな、と思ったのであった。