きぬかつぎ

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マンガの感想・デキる猫は今日も憂鬱第1巻

猫が出てるからって全部買うわけじゃないのである。むしろ飼っているからこそストーリーとか絵の質とか猫の役割とかにこだわってしまうのである。

その点この作品はストーリーも絵柄も役割も素晴らしい、優良作品ではないかと思って買って、読んでやはり見込み通りだった。

ネタバレちょっとありです。

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最初は猫又なのかと思ったくらいデカい猫が驚くほど有能な家政夫をしている、というのがこのお話。

猫が家事をやるとはいえ、決してニンゲンモドキ的にはなっておらずあくまでものすごく器用で頭のいい猫なのである。暗闇の中で掃除したりするあたりいかにも猫らしい。

本当にごく普通の社畜のお姉さんが毎日あくせく働いて家に帰ってご飯食べてビール飲んで寝る、というのの繰り返しなだけにも関わらず、時々心が温まり鼻の奥がツンとするようなシーンがある。ああ幸せそうだな、とかこんな風に心が通じればいいな、とか。まあ現実を見るとこんな素晴らしい家政夫さんがいることの方がもっと羨ましいけれど。

単行本の最後にはプロローグ的なお話が載っていて、いかにも猫らしい考え方(だろう、多分)で今の生活になったらしいことがわかる。でもそれにしちゃあ随分愛情たっぷりにお世話してくれているようだけども。

平凡な毎日の繰り返しとはいえ、途中でイケメン独身らしい上司が出てきたので、彼と今後どうにかなっていくのかどうかも楽しみである。