きぬかつぎ

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マンガの感想・ふらいんぐうぃっち (8)

今年もやってきたふらいんぐうぃっちの新刊。

単行本買いのみしているのでたまーにしか読めず、その度に絵柄が微妙に違ってきている気がしてしまうのであった。

ちょっとネタバレありです。

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表紙の絵の通り、まことは先輩たちとともにあるところへ行き、ある人へ会うことになった。

さりげなく地元のリアルな見所を観光して、いよいよその人のところへたどり着くと、

そこは意外な雰囲気の場所だった。しかもご本人はかなり意外な登場をするし。

まことがその人を訪れた目的とは前から話の出ていたここのつの判定だったのだが、その人は普通の魔女や魔法使いのイメージと違う方法を使うのだった。個人的には最初ちょっとがっかりした。もっと「すぴりちゅある」な演出が欲しいかな、とか。

でも、実際にまことが最終テスト?をやった時はちょっと神秘的な感じでなかなかよろしかったと思う。結果もかなり神秘的だったと思うけれど、地味ながらおおっ?という結果が出たのである。

その頃(だと思う)杏子ちゃんは学校にいた。

その学校というのが実はすごいところにあって、何で学校の友達を連れてこられないのか、というのが家がアレだから、というだけではないことがよくわかった。

そして当然のように一人での帰り道すがら、ある人と知り合いになる。杏子ちゃんは優しいのでその人の話を聞いてあげて家に招待してあげるのだが、家に着いた瞬間のその人の反応に笑ってしまった。こういうのは類は友を呼ぶ、というのであろうか?時代によって美人の定義は変わるというけれど、出身時代はかなり違う二人なはず。そうすると多分普遍的な美かもしれない。

そしてその次のお話は戻って、まことが家に帰ってきてからのこと。

まことの属性も意外だったけれど、お姉ちゃんの属性も意外なものであった。この二人がペアで何か始めたらすごいことになりそうな気がする。まあ今でも割とすごいけれど。

次のお話は割と地味なこの作品の中でも一段と地味かな?というお話。まことがちょっとしたことを知らないうちにしでかしていて、杏子ちゃんとオロルが助けてくれるのだが、地味に笑える方法で解決したのだった。

最後のお話は圭がフィーチャーされているお話だった。お話の展開自体は個人的にはまあまあ?という感じだったけど、圭がこういうことをやってみたいというのが出てきてなかなかいいお話だったと思う。そして何気になおの意外な才能も発揮されて、これは将来カップルになるかどうかはわからないけど少なくとも一緒にチームを組めるようなフラグかな?という気がした。なおは前に夏の運び屋さんを見て目を輝かせていたのでそっちに行くのかな?じゃあ圭はどうなるん?と思ったりしたのだけれど、考えてみたらいくら多少は事情を知っていると言っても普通の人間とドラゴンじゃあさすがに合わないだろう。でも圭は犬さんのことをめっちゃ好みだ、とも言っているから、もしかしたらそれぞれその方向っていうのもそれはそれでいいのかもしれない。おばさんの勘ぐりは際限ないのである。

地味な作品は地味だけに、静かに楽しめるので血湧き肉躍る作品みたいに続きがすぐ読みたい!と急くことなく来年の新刊を待ててこれもなかなかよろしい。次はかの有名なねぷた祭りが出てくるそうなので、何がどうなるのか、静かに期待している。