きぬかつぎ

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マンガの感想・能楽師探偵 月城奏人の心得 四番目 隅田川 後編④

自分で勝手に前回のお話でこの件は片付いたと思い込んでいた私。

今朝最終話(今度こそそうだと思う)がアップされていたので驚きつつ読んだ。

ちょっとネタバレありです。

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(隅田川とは全く関係ないけどこういうところなので内容的にはほんの一欠片くらい関係あるかな、と思った写真)

前回のお話で犯人が判り、無人の店の中で動く人形、などというのは実際はなかったことになった。

でももう1つだけ引っかかっていたことがあって(私ではなく奏人が)、それが解明されたのが今回のお話だった。

それにはアキの過去の辛い体験があって、子供はそれに言うなれば強制的に巻き込まれていたということだった。

ここでふと、これは能楽師探偵のお話なのだから、隅田川のお話をなぞっていなければならなかったことを思い出した。

隅田川と違ってアキは生きている息子の代わりの存在に会えるけれど、それでも本物でないことには変わりがない。しかも父親が父親なのでもし事情が知られれば尚更辛いことになってしまうに違いない。

なので奏人の重い気持ちは晴れないままとなった。同感である。全然ハッピーエンドではない。泥棒が捕まったのはもちろんいいことだとしても、アキは表面的には癒されていても裏では騙されているようなものである。それが善意だとしても。

もちろんそれでもいないよりはいいのか、こればっかりは想像するのも難しいなと思った。

で、最後に新たなるトラブルの匂いがちょこっと漂ってきておしまいだった。次はどの能のお話がベースになるのか、奏人の過去の一体どの部分が関わっているのか、色々興味津々である。