マンガの感想・東京城址女子高生第1〜2巻
休暇の終わりに飛行機の中で読んだマンガ。
実は話中に、その数日前に行ったばかりの場所も含まれていたのだった。
読んでからいけばよかったなあと思いつつ、一気に読んだのだった。
ちょっとネタバレありです。
話は女子高校生生活と東京の隠れた名所旧跡ガイド半々という感じである。
主人公は良くも悪くも正直でまっすぐな性格のため何かと目立つ反面損をしやすいタイプ。それを少しずつ丸く削って行くのがふとしたことで知り合ってしまった城址好きの少女である。同じ学校で同じ学年だが成績も見た目も中身も主人公とは全く違う。でも、というかむしろそれだからか二人は次第にいいコンビになって行っている。
最近はおそらくネタ探し的にもいろんなことを題材にしていて感心したりもする中、本作品も珍しい地味な題材を、これまた比較的地味な学校生活になかなかいい感じに並行させている。世界がひっくり返ったり太古の知られざる秘密が明かされたりすることはない。むしろどこそこの城にあったかもしれない、という話で本当はどうなの?という問いに、それはわかんないんだよね、で終わってしまうような淡白ささえある。
それでも、主人公が持ち前のまっすぐさでいつのまにか城址探求活動に真摯に向き合うようになっていること、そしてそれが実生活での価値観にもいい塩梅に影響を与えてきているところがなかなか微笑ましく、この先の展開が楽しみになった。