きぬかつぎ

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ドラマシリーズ・ダークの第2期が6月からという話

ネットフリックスでオリジナル製作したドイツのドラマシリーズ、ダークは私が会費を払って良かったと思ったほぼ唯一の作品である。第2期がいよいよ6月からスタートすることになったと聞いた。

第1期についてちょっとネタバレありです。

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SFでミステリーで面倒臭い人間関係のドラマシリーズなのだが、タイトル通りくらいトーンの画面がいい感じだし、うわーこういう田舎は嫌だ、というドイツの奥深いところにある田舎の雰囲気もまたいい。赤ずきんちゃんとかヘンゼルとグレーテルとかああいう感じだ。

この作品はそんな森のはずれにあるしょぼい町を舞台にした時間移動系の話である。時代は起点が3つ。その間を行き来する人、その中をずっと通して生きる人、などが面倒臭く絡み合う。

第1期はいろんなことが中途半端に解明されつつ話が進み、あれーこれ10話そこらで終わるんかいな?それとも藪の中的に終わらせちゃうのかな?と思ったらおお?!という展開で終了。第2期につながるようになった。この展開は個人的に結構好みだった。

それから話の本筋もなかなか面白かったけれど、おまけの点いくつかがそれとは別に面白かった。

1つは現代の子供たちが1950年代に飛ばされたときのこと。子供のうち一人は肌の色の違う異国人、服を調べたら全部外国製、しかも当時は世界に衣料品を輸出するようなことは考えられない国のものだったからだ。戦後間もない時期のこと、つまりその当時の大人たちというのはまさに戦時下大人だったわけだから、肌の色の違う子供がこの街に現れることのみならず、あの国で作られた服を着ていることなど考えも及ばない。でも服装はなんだか奇妙だし、実際にここに現れたことも事実、ということをどう受け止めていいか戸惑う様子が興味深い。

もう1つは現代の道端に、あるチョコバーの空袋が落ちていたこと。この菓子は現在はこの名前では製造されていない。土の中から出てくるならともかく、さっきポケットから落としたような感じで道端に落ちているはずがないのである。このシーン、若い人が見たらわからないのだがおっさんおばはんが見たら一瞬でああこれ!と察してしまう。なぜなら今のおっさんおばはん世代が子供の時のおなじみ商品だからだ。

そしてもう1つ挙げると、現代の少年が1980年代に飛ばされた時のこと。なんとか疑われずにある大人の車に乗せてもらうのだが、そこで何気にある現代の技術製品を身につけているのを見られてしまう。もっと派手なものだったらものすごく不審に思われただろうが、この製品は地味な上、その大人は今時の若い者事情には疎くてそのことを不審に思わず、最近の若い者のことはわからん、で片付けたのが笑えた。