きぬかつぎ

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ホームオフィスとBYODと従来の間で

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夫が会社でもらってきた改訂版労働条件書類には、雇用者は被雇用者が求めればホームオフィス実施の可能性について検討する、という条件ができたらしい。

近所の奥さんは週に1、2度出社する以外は家で仕事をしている。かなりお堅い業種だけどもう数年前から家で仕事をしている。

この前は乗っていた電車の中で隣にいた数人が、それぞれホームオフィス制度がすでに実施されていることを話していた。うまい具合に混んでいる電車だったのでそばでよく聞かせてもらい、定期的に出社する人、状況に応じて出社する人など異なるパターンがあることを勉強させてもらった。

数年前に仕事なんかもうやめたい、と思った私だが、その後紆余曲折を経て(というほどでもないが)自分を取り巻く環境を変えてみた結果、今では家で働くのが一番いいような気がしている。環境を変えることができたおかげでだいぶ楽にはなったが、通勤だけはまだある。朝起きて本数の少ない電車のために毎朝必死になるのも、帰りに遅延や運休などに翻弄されて遅くなるのも心身ともに疲弊する。

ありがたいことに最近ではいろんな国で自由な働き方を推奨するようになっている。国によっては雇用者がホームオフィスを拒否する場合は相応の理由を提示する義務がある、というようなことも聞いたことがある。もしそうなれば、私もいつか近所の奥さんみたいに働けるかもしれない。

もしそうなった場合、普通に考えると会社がノートブックかタブレットを支給してくれてそれで仕事をすることになるだろう。ただ、どちらにしても画面が比較的小さいものである可能性が高い。持ち歩きには便利だけれど、老眼の私には老眼鏡をかけてもかなり辛いのではないかと思う。それに小さいノートブックなら必然的にキーボードだって小さいはず。長時間の作業にはちょっときついかもしれない。

あるいは自分の機器を持ちよって仕事に使う、BYODというのもあり得る。ネットで見ると国によってはかなり普及しているらしい。いったいどのような統計によるものかはわからないが。いずれにせよ、BYODは自分の機器を使うわけだから自分の好みで選べる。MacBook Proの15インチで毎日楽しく仕事ができるかもしれないのである。ただ、自己負担だから壊れたら自分の懐が痛むし、プライベートの情報が何かの拍子にもれるのではないかとひやひやするかもしれない。気が小さい私にはとても耐えられそうにない。

でも、だからといって従来のやり方で行くのもどうかな、と思う。他に方法がなければ仕方ないが、ノートブックが小さいからとか自分のノートブックを使うのが怖いからだとかいう理由だけでホームオフィスのチャンスを逃していいものかどうか。

今の時点では、BYODで仕事専用のノートブックを自分で購入して、それで仕事をするのがいいかなと思っている。自分で買うなんて高いわけだが、ど田舎から通勤する交通費だって半額負担だし、家から駅までの車に至っては全額自己負担だ。車の購入について免税もなければ補助もないわけだから、それと比較すればノートブック代はかなり安いと思う。車がなければ生きていけない田舎でも、毎日乗るのと週一で乗るのでは燃料費だって全然違う。家にいる分の光熱費も確かにあるけれど、家にいれば昼に外食に行く必要もないから自炊で安く上がる。もちろん補助が出ればそれに越したことはないけれど。それでも小さな画面で四苦八苦するよりはいいような気がする。

家で働く上で1つだけ気になるのは公私のけじめだ。

ノートブックを開けばすぐ職場である以上、夜中に思い出して仕事を始めたり、終わらないタスクをずっと続けたりなどする可能性がある。昔から適当なところで切り上げるのが下手な私にはそれが一番危ないかもしれない。

それからまだわからないのは、自分が今後ずっとひとりで仕事をしていけるものなのかどうか。オフィスでしか仕事をしたことがないのでわからない。学生の時も勉強はひとりで静かなところでないとダメだったし、今の感覚ではひとりの方が静かで集中できると思うのだが。

それでも、今の通勤時間合計約3時間が自分のものになるのは大変な魅力だ。