マンガの感想・バロック騎士団

（過去分の再投稿）

クリスマス休暇のために買っておいた全巻を1日目にして全巻読了。

こんなはずではなかったけれど、夫の具合も抗生物質の服用で少しずつ良くなってきたので今日ずっと家にいた甲斐があったということで。

読み終わって最初の感想は、「後半が意外な展開だった」。

意外、というのは時並びが似ているということと学園モノだということ以外はほとんど共通性のないヴァンパイア騎士に似たダークな展開を想像していたせいである。

モチーフ自体は割とダークなのだが、主人公の少女の底抜けの強さ（気性も体力も）のおかげで力技で明るい方向に持って行っている。あくまでポジティブシンキングなシリーズである。ダークなのも好きだけどこういうのも楽しくて好きだ。あちこちでちょこちょこ恋模様もあったりして。

長編が多くなった昨今なので、もう一捻り問題をいくつか発生させて20巻ものくらいに引き伸ばしても良かったかなあという気もする。最初に出てきた謎っぽいところがいくつかそのままになっていたし、この後あの人とあの人とあの人の関係はどうなっちゃうの？とかをもうちょっとはっきりさせて欲しかった。でも伸ばしすぎて最後には別作品になっていたみたいなシリーズよりはこの辺でさらっと終わらせておくのもいいのかもしれないけど。