きぬかつぎ

マンガ、小説、アニメ、ゲーム、音楽、酒、食、旅、仮想通貨取引や猫と日常生活のこと。

4Kの映像を見ながら

(過去分の再投稿)

都会の人には理解不可能ではないかと思うのだが、田舎に住むようになって、しかも光ファイバーが通るようになってからよく街中を歩くだけの映像を見ている。

正確には景色代わりに眺めているというところだ。

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のどかな風景というのはそんなに大きく変わるものでもないので、正直言って毎日ありがたがって見るほどのものでもない。自然の美しさだけはもちろん堪能すべきだけど、私の場合それは今日咲いた花を見ることだったり、鼻の周りをウロウロと飛んでいる蜂の仕事ぶりを観察することだったりする。景色としてはあまり見ていない。うちの周りには高峰モンブランが見えるわけでもないし、白い砂浜のバルト海が近いわけでもないからだ。

よく見る映像は東京、ニューヨーク、ロス、香港、などなど。商品の名前は忘れてしまったけどショックアブソーバーを装備する人が増えたようで、歩いているのに滑らかな動きの映像が増えたと思う。ブレアウイッチプロジェクトで怖いより船酔いで後半見られなかった私にはとてもありがたい。賑やかな街中の様子をソファの上でコーヒーを見ながら楽しめる。

映像を見ているとここに行ってみようかな、と思うこともある。東京の場合だとここに住んでもいいかな、と思ったり。そして今の私にとっての大きな課題、田舎暮らしで終わるか町に引っ越すか、という決断について考えることになる。なかなか難しい問題なので毎週一回考えても決まらない。

もうこんな田舎は嫌だ、とは思うのだが、実際に引っ越してしまったらこんなはずじゃなかった、と思うようになるのではないかというのが一番心配である。よくシニアの移住ドキュメンタリーなんかでもやっている。温暖な地方に引っ越したのはいいが土地に馴染めないとかそういうやつだ。

今の家の暮らしと半々で、年に二回行ったり来たりできれば一番いい。そういうふうな暮らしをしている人もいるらしい。特にご隠居さんで冬の寒さを逃れるために南欧の安いアパートに毎年冬の数ヶ月だけ暮らすというパターン。最近では日本でもウイークリーとかマンスリーのマンションがあるから、全く実現不可能ということもない気がする。もっとも、自分の家じゃないから家具も寝具も心地よいというわけにはいかないだろうが。

毎週、頭をひねっているうちにお昼になり、ああお腹すいたからなんか食べるか、で将来の構想は途切れがちである。