きぬかつぎ

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ウイルスの影響で目薬が来ない

さっき、ドライアイ用の目薬が一本なくなったので買おうとした。

いつも利用している薬の通販サイトを見たら、現在非常に混雑しているのでどんな薬であろうと配達まで通常よりはるかに長い時間がかかるだろう、と書いてあった。通常の薬局には少量のタイプしか置いていないので、実質私の眼はこれから乾燥の危機にさらされるというわけだ。

感染する病気が流行ると、医療現場はそれの食い止めに全力になる。治療薬もワクチンもなければなおのことだ。それはその病気関連の部署だけでなく、医療業界全体に影響を及ぼすということの簡単な例だと思う。

医療現場の人材も各種器材も衣服類もそちらに集中し、消費されてしまう。

つまり、他の患者まで手が回らなくなる。

実はこの前あるニュース動画に出ていたのだが、国名とか病名はわからなかったがとある病気で治療処置を待っている若い人が自宅でインタビューに応じていて、今の大騒ぎでその人の治療にまで手が回らない状態なのだという。つまり、後回しにされているということだ。

 

今まで持病がなくたって、突然病気になることはある。怪我だってそうだ。年齢は関係ない。

自分は若いから感染してもひどくならないからといって歩き回り他の人たちに感染させて、それで病院がいっぱいになったとする。薬の流通が滞るとする。そうすると自分だって回り回って困るわけだ。

たとえ歯医者でも、必要なマスクや消毒薬が入手不可能だと一旦封鎖するしかない。ドイツのニュースサイトでは設備が整わないので閉めた町医者がインタビューに応じていたし、私の通っている足病医でもそう言っていた。まだ在庫があるからいいが、備蓄を発注したのに全然届かないのだという。これがなくなったら一時閉めるしかないそうだ。

それでも、感染しても軽いから普通に暮らして人々と接触しているとか、若いからかかっても大丈夫、と言い切る人は世界中に結構いるらしい。ドイツでもコロナパーティなんていうのを規制が出た後でもやろうとしてお巡りさんの世話になった輩たちがいるらしい。それに加えてインフルだって毎年流行して亡くなる人が多いからそれと同じ、騒ぐことではない、というコメントも見かける。

でもその主張と、今の状況とはまったく別物なんじゃないか?と思うのだ。インフルの犠牲になる人も毎年たくさんいるとしても、だからって目薬の到着が大幅に遅れたことなんかない。医療機関でアルコールがないから処置ができなくなった、なんて話も聞いたことない。実を言うと私も最初はインフルに比べたら、と思っていたのだけど、病状とは別に医療現場の状況を見て思い直した。私自身が軽い症状で済むとしても、やはり普通に生活することで人にうつしたりしたら人に迷惑がかかるだけでなく、自分だって困ることになる、と。

高齢者の多い国ならなおのこと、大勢感染すれば医療現場はあっという間に手一杯になるだろう。そのためにもやはり対策には協力しなければならないな、とつくづく思ったのだった。

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