きぬかつぎ

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小説の感想・丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。 8

読了早々に感想をば。

ちょっとネタバレありです。

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もうほとんど条件反射なの?と思うくらいホラー小説を読む時は深夜になってしまう。

こういうのは条件反射とは言わないんだろうけど、夜中になるとさて読むか、となってしまう。

そしてやっぱり後悔する。

今回も本当に怖かった。

第六の一行が調査に行ったのは海辺の民宿だった。

海で起こる怪異にの調査である。

主人公の澪も相変わらず怖がりなのだが、最近は次郎の役に立ちたい、一人前になりたいと思うようにもなっていた。

ん?幽霊物件調査の一人前ってなんだ?

という素朴な疑問もないでもないが、その辺は軽く流して読み進む。

出てくるのは訳ありそうな老婦人、民宿の主人、そして後はあちら側の住人だ。

と言っても最初は全然出てこなくて澪も焦ったりしていたのだが、出てき始めたらその積極的なこと。

おばさんはまたも布団を被って寝床の中でドキドキしながら読む羽目になったのだった。

普通なら出てくるべきところに出ず、予想外のところから出たのも驚きだったが、二つの異なるパターンの反応というのも驚きだった。まるで2人いるみたいな。

そして毎回、澪の油断した瞬間を狙ってきた。そういう役割とはいえ、今回は言ってみればお約束外の出来事でかなり危なかった。ダメだって言われてたのに1人であんなとこ歩くから、もう!と怒ってしまうパターンである。ホラー映画でありがちな、なんでそこわざわざ開けるかな!とかいうやつだ。もっとも、彼女が早く一人前になりたいという焦りがずっとあったせいでの行動でもあるので同情できなくもないが。

今までならこんな時マメが助けてくれていたのだが、マメはやっぱり最終戦?しか現れなかった。そしてその時も様子が今までと違う。

百鬼夜行抄の三郎の一時期にちょっと似ている。致し方ないこととはいえ、できれば三郎みたいでもいいから復活しないかな?と思う。

私が思うくらいだから澪は当然なんとかしたいと思っているわけで、事態に気付いた次郎は新たな指令を出したのだった。

何が起きたのかも知りたいしどうすればどうにかなるのか?も知りたい。もはや第六のメンバーと言ってもいいのだし、モフモフはいつでも正義だからである。