きぬかつぎ

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アルコール類販売禁止になった地区

北ドイツのハンブルクでは、今週末夜間にアルコール類の販売が禁止になった地区があるそうだ。

対象地区は夜に賑わうところで、先週末まで通りで人がたくさん集まり飲酒行為がたくさんみられたらしい。

業を煮やした各地区で今週の禁止に踏み切ったということのようである。

もっとも、これらの地区はコロナ感染拡大以前の、まだ何もなかった頃から夏場を中心に若者などが店で買ったアルコールを片手に通りのベンチ、公園、広場などで酒を飲んで騒ぐ人が多かったとも聞いている。カフェや居酒屋より遥かに安上がりだし、多くのドイツ人はもともと酒を飲むときにつまみをあまり取らない風潮があるから、酒の瓶を片手にふらふら歩いて飲んだりできるわけだ。これにコロナによるソーシャルディスタンスが加わり尚更戸外での飲酒行為が増えたのかもしれない。

これは国内初の試みらしく、他の自治体も注目しているそうである。地区が限られているので、何本か通りを行って酒を買い戻ってきて広場で飲むとか、対象外の地区で集まって飲んで騒ぐなどということもあるかもしれない。ただ、大抵の場合は集まる場所のすぐそばの店で買って飲むことがほとんどなので、これには効果があるのではと思っているようだ。

感染者の増加割合は今日の時点ではざっと計算して日本の方がほんの少しだけ多いらしいが、ドイツも今日は955人を数えてかなり増えている。そして感染経路で確認できる限りでは何もどこかの工場とか旅行帰りの人ばかりではないようだ。あれだけテストを行っても、その間をすり抜けた中から広がっているのだろう。

とりあえず最初の夜、金曜日はこの作戦に効果があったという話だ。先週に比べて人出が少なく、またグループの数も少なかったらしい。

戸外で集まってアルコール飲料を片手に大騒ぎ、というのは何もハンブルクに限ったことではない。大都市のみならず、うちがいつも利用しているスーパーでさえ、徒歩で行ける距離に住宅地があるので、子供たちがよく夜に集まって騒いでいる。ビールなら16歳でも飲んでいいことになっているが、グループの中に一人16歳がいればその人間が売り場に行って6本入りなど買えば15歳でも飲めてしまうというのが怖いところである。その懸念通りのことが田舎町でもあるのだから、都会は推して知るべしということだ。

禁止令二日目の今日はどうなるか、気になるところである。