きぬかつぎ

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てんやものの思い出とテイクアウト

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ジェイミー君の鍋セットの鍋と(しつこい)、自家製生麩を使って煮物を作った図。

煮物にするとまたそれはそれで食べられることに気づいた。ちくわぶと魚の練り物の中間みたいな感じだ。魚成分は入っていないけど顆粒の出汁が魚風味なのでそんな気がするのだろう。

でも、できればたまには人が作ってくれたものが食べたい(定番)。

それで思い出したのだけど、昔日本にいた頃は時々てんやものの日があった。

ラーメン、おそば、お寿司、鰻重、仕出し弁当。

瀬戸物などちゃんとした容器に入って届けられ、食べ終わったものは玄関先に置いておけば回収してくれると言うものすごくありがたいサービスだった。

今どのくらいの店がこのようなサービスを提供しているのかわからないけれど、今の私がもっとも必要としているサービスだ。

ファストフード系のサービスと違うのは「ゴミが出ない」こと。

捨てるだけとはいえ、頼む頻度が上がれば結構な量になる。自然保護云々という前にまず自分のとこのゴミ箱がいっぱいになる。うちのあたりはゴミは袋じゃなくて高さ1メートルくらいのでかい専用ゴミ箱を廃棄物処理業者から「借りている」状態で使っている。ゴミの量によって大きさを選べる。形が専用車で処理できるように適化されているので、自分で勝手に何かを買って使うことはできない。

ゴミの出る出前ばかり頼んでいるとこのゴミ箱がいっぱいになってしまう。ゴミは毎週収集に来るわけではなく、月に何回か不定期で、その日にゴミ箱を通りの前に置いておかないと回収してくれない。

ゴミの出ない出前サービスだったらこのような心配が要らない。

とはいうものの、うちの通りでさえ玄関前に何かを置いておいて十分安全というわけではない。昔日本の実家でやっていたみたいに玄関先とか門のすぐ後ろのところに置いておいて、勝手に回収してもらうような治安ではない。

そこで私が勝手に思いついたのが、うちが使っているスーパーでやっている、デポジット制容器だ。

うちが使っているスーパーでは、ネットで注文したものをスーパー独自の色とロゴの入ったカゴに詰めておく。カゴというのはプラスチックで折りたためる、よくDIYセンターなんかにある(少なくともうちのあたりでは)頑丈なやつだ。

多分50リットル近い容量なんじゃないかと思う。肉や冷凍食品などはもちろん別途冷蔵庫や冷凍庫で保管して取りに来た時に出して渡してくれるのだけど、それ以外のものはカゴにまとめられている。

このカゴは実は最初の注文で8ユーロくらいの値段が計上されていて、カゴから中身を自分のカゴなり袋なりに詰め替えれば返してくれる。でも2回目以降、毎回前回使ったカゴを返せばプラマイゼロになる仕組みだ。

もし、出前の料理が全て同じ容器に入ってくるとすれば、この仕組みが使えるのではないか、とおばさんは思った。

出前を定期的に頼まなければいけないけれど、美味しければまた頼みたくなるのが人情だと思う。店の方で戻ってきた容器を(たとえ洗ってあったように見えても)また洗浄して使う手間はあるだろうけど、出前システム自体は昔からあったのだし、固定客がつけばそれはそれで良いのではないか。

まあうちのあたりにはそんな店すらないからただ思ってみただけなんだけど。