きぬかつぎ

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帰ってきた猫

今日は朝から一匹の猫が落ち着かず私の周りをウロウロしていた。

撫でて欲しいのかと思えばそういうわけでもなく、お腹が空いたのかと思えばそうでもなく、ただ何となく落ち着かないらしい。よくわからないけどとにかく何とかなだめたら、のそのそと小部屋に入って行った。その日の風の強さと気温の関係によっては必ずしも小部屋の中が涼しいというわけでもないのだが、奥で寝るとPVCシートの敷いてある床と、家の屋根の傾斜からなる塗り壁がひんやり当たって心地よいのかもしれない。しかも居間の隅にある部屋なので人間がやっていることはよく聞こえて、こっそり何かを食べようとしたら即飛び出すこともできるのである。

それでやっと落ち着いたのでソファに座ったら、義妹からメッセージが来て施設から猫が戻って来てさっき庭に再び放したとのことだった。

写真とビデオも送られて来たが、うちの大きめのカゴに入りたくなかったらしく、中型犬が入る大きさのケージで帰って来ていた。うちの猫の大きい方より一回りは小さいと思うのでかなり大げさな帰宅であった。でもよく考えてみたらあのカゴに入れられた嫌な思い出があるだろうから、もう2度と入るもんか、と思った気持ちはよくわかる。

最初は状況をよく読み込めていなかったのか、もう誰も信じたくないと思ったのか、ケージを開けても出てこようとしなかった。仕方なくケージを傾けてみたり、前にご飯を置いてみたりしてもなかなか出ず、半時間後にようやく出てすぐそばの茂みに入って行ったらしい。彼はいつもそこで昼寝をしているので、これでようやく帰宅となったわけである。今日から3日間ものすごく暑くなるらしいので日陰で静養してもらいたいと思う。傷はもう治って来ているとはいえ、湿っている気候だとよろしくないであろうから、乾燥している時期に帰ってこられて良かったかな、と思う。

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うちの猫のもう一匹は昨日は朝からついていないテレビの前に陣取り猫用ビデオの上映を要求していたが、今朝は屋根裏に上がったきりである。兄弟がさっきこっそり猫用ミルクをもらっていたことも知らないであろう。

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ビデオを流してやればすぐ居眠りなんかして、まるでうちのばーちゃんのようである。あの人もよくテレビを自分でつけてその前ですぐ船を漕いでいたものだった。なんか顔つきまで似てる。