きぬかつぎ

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野菜の収穫をする人がいないらしい

野菜とか果物の収穫をする人がいなくて困るらしい。

うちの辺りの農家では牛馬の餌用野菜とかキャベツとか菜種なんかをよく作っている。他にも人参とか花とかジャガイモとかいろいろあると思うけど、素人?の私が一見してわかるのはキャベツとか菜の花で、その他はちょっと当てる自信がなかったりする(恥。

牛馬の餌用野菜というのは、大体収穫する時にでかい作業車を走らせて収穫している。美味しくないトウモロコシとか(食べたことないけど美味しくないと聞いたし毎年一口かじっただけで捨ててあるトウモロコシを畑のそばで見かけるので)、固そうな大根とか。機械収穫なので農家の人が自分で運転してると思う。大体ドイツ人のおっさんかおじいさんが運転しているのでそうなんだと思う。

でも野菜や果物の種類によっては季節労働者の人たちに手伝ってもらわないとできないものもある。例えば白アスパラガスとか苺。ポーランドとかブルガリアとかから毎年一定期間で稼ぎの人たちが来て手伝っているらしい。

この前ネットで見て初めて知ったのだが、白アスパラガスというのはものすごく手間と時間がかかるものらしい。収穫も手作業なんだそうである。少なくともうちの近郊の農家ではそうらしい。

苺は言うまでもなくデリケートな果物である。

こうした収穫作業はドイツではすでに何十年かの間、近隣諸国の安い労働力のおかげで成り立ってきたのだという。

苺の季節にうちの近所を車で走っていると、大勢の人が畑で一斉に作業をしているのを毎年見かける。あれが近隣諸国からきている人たちなんだろう。

ところが今年は、コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため(といってももう3万7千人くらい感染が確認されているらしいけど)、近隣諸国からの労働者の入国を禁止することになっているらしい。当然ポーランドとかブルガリアからの人たちも該当する。

つまり、ドイツで(全部じゃないにしろ)野菜の収穫の人でが極端に不足するんだということだ。

どうすんだ、これ、と思う。

白アスパラガスも苺もたぶんもう育っていて、特に白アスパラガスの方から収穫をしなくちゃいけないんだろう。それができないとたぶん旬が過ぎちゃって売り物にならなくなったりするのではないかと素人ながら想像する。

巷では、コロナウイルスの影響で自宅待機を余儀なくされた学生や社会人たちがボランティアで作業を手伝うと申し出ているんだとかいうらしい。

外の空気を吸えて健康的でいい、なーんて思って応募しているのか、家でじっとしているより社会貢献として応募しているのかはわからない。それと実際にそういう人たちが畑に現れるのか、それとも言ってみただけなのか。

でも私みたいな腰をすでに痛めているおばさんにとってはそういう人たちがいればとても助かる話でもある。白アスパラガスを食べないと気が済まないと言うわけではないが、イチゴに関して言えば好きな果物なので収穫できなくなったら困るな、と思うし。

などと考えながら庭をうろついていたら、夫が小さくなった鉢からバケツに植え替えた苺が順調に葉を茂らせているのを見つけた。

もう今年は育たないだろうと思っていたので驚いた。

今年は実を付けるのだろうか。

あまりにも激動の年明けなので何だかそんなことまでなかなか現実味を帯びてこない。

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