きぬかつぎ

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マンガの感想・真夜中のオカルト公務員 第49話

この前から真打?安倍本家の人が登場している新宿区のお話。

ちょっとネタバレありです。

本筋とは関係ないけどユキが最近出てこないのでちょっと寂しい。

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今回はわざわざ遠方から青年が新宿までやってきた理由が明かされた。

読者の方にはもちろん予めわかっているあの兄弟争い?のせいである。

初めて理由を明かされて新宿の面々は驚愕する。

その後アラタと青年は偶然か必然か、ばったりと琥珀に遭遇するのだった。

そこまではそうかそうか、という感じなのだが、青年と琥珀の間の空気が私にとっては予想外で驚きだった。

かなり時間と距離と血は隔てているものの、アラタと青年の関係は決してそんなに薄いものではないのだろうと思っていたのだが、琥珀にとっては違うらしい。

そういうものではない、ということだったようだ。

最初は驚いたものの、へえそんなもんかな、まあでも考えてみればうちの父親は犬に吠えられるタイプだけど私は吠えられないもんな、そういう感じかな?などと私は変に納得してしまった。犬科のコヨーテだから、というわけではないが。

ところが、話はそんな単純なものではなかったのだ。

邂逅がある意味残念な結果に終わった後、青年は実家?と電話で話をする。当然経過報告である。

電話の相手は事情を理解した後青年に新たな指示を与える。

それはもし達成できればアラタの人生が180度変わってしまうようなことだった。

驚く青年。しかし電話の相手は青年にとって大事な人のことをちらつかせながら脅したようだった。

さすが佳境に入っただけあって(と勝手に決めている)仄暗さがだんだん濃くなってきた。

琥珀の反応もかなりダークだったけれど、実は人間たちの方がもっと暗い。

この危機をアラタはどうやって切り抜けるのであろうか。やっぱり今まで築いた人間関係が鍵になってくるんじゃないかな、しかも宿敵たる狩野一のあの人(もちろん茜さんではない)が出てくるとか?あるいは直接の上司の元妻とか?あっそういえばユキもアラタの先祖からなんか頼まれてたはずだよな?などといろいろ想像は膨らむ。

でも、最終的にはアラタと琥珀の関係というのはそんなに表面的なものに捉われない、もっと本能的なものなのではないか、という気もする。

一定条件さえあれば誰もがアラタになれるわけじゃない、それはもう本当に本質的なものなのではないか、ということだ。

だとすれば、もしも本家の陰謀がある程度成功したとしても、彼らが思っているようにはならないだろう、という予感だ。

しかしそこに至るまではこれから長くかかりそうである。

どうせ長くかかるならセオくんの叔母さんにもまた登場して欲しいなあと思う。そういえば大昔の晴明は狩野一と知り合いだったわけだけど、桔梗姫塚はどこでどうしていたのか?御三家というからにはあの当時もどこかで何かをしていたのではないか、と思われるのだが。

またも次回に期待いっぱいである。