きぬかつぎ

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催事が引き起こしたもの

ドイツで昨日ニュースにたくさん出ていた新しく確認されたウイルス感染者の続報が出ている。

先週末、カトリック系の地域ではカーニヴァルを祝う催事が各地で催されていた。ちなみにプロテスタント系はやらないので通常運転である。

イタリアでは中止された催事がたくさんあるらしいが、ドイツでカーニヴァルが縮小あるいは中止されるという話は出ていなかった。

地域により祝い方が異なるとはいえ、要は人がたくさん集まり、人が集まれば杯が酌み交わされる。

で、その最終日である水曜日にカトリック系地域の一つで感染者が確認された、というわけである。

感染経路はどうやら出張で大元の感染源地域に行っていたことのある人らしいのだが、実際に確認された人はそこに行っていない人であった。

だから多分普通にいろんなところに出かけていたのだろう。

最初に出たニュースではこの人たちがカーニヴァルの催事に参加していた、という話だったが第二報では参加していなかったとあり、しかし第三報ではやはり地元の催事に参加していたそうである。

他の経路で感染した人たちが複数確認されているとはいえ、この事実はかなりショックを与えた。

同席者は約300人ほど。どこから来た誰だったのか、そしてその人たちはその後どこへどう移動して、誰と会ったのか。

普段の生活でさえ不特定多数と接触があるのに、みんなが浮かれてあちこちに移動する日ではもっと多くの人と接触があったかもしれない。それがおそらく恐怖の根源だろう。

実際にどのくらいの人にうつったのかはまだわからないらしい。それもまた恐ろしくなる原因ではあると思う。

インフルエンザだって毎年流行っているのだし、それでも多くの人は無事に乗り越えているのだからそれほどパニックに陥ることはない、と繰り返されてはいるが、人々が怖いのはそこではなくて知らないところから知らないうちにうつされるという事象そのものなのだろう。

人々の本心が可視化できるわけではないけれど、地域のスーパー各店は棚が空になるまで買われた。ドイツでは直訳してハムスター買いというらしいのだが、名前は可愛いけど光景は凄まじいものであろうと想像する。

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