きぬかつぎ

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ドイツのスマホ決済の最近

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さっき知り合いから回ってきたメッセージで、ドイツのシュパーカッセでもApple Payを扱うようになったと知った。

シュパーカッセ(貯蓄銀行)はどんな田舎の町にもその地域のものの看板を見かける。個人だけでなく商店とか職人さんなんかも口座を持てるし、もちろんもっと大きな企業でもいいらしい。でも主には地域住民の家計や貯蓄のためにあると言われている。どんな田舎にもそこの地元のシュパーカッセがあるのでそこに住む人たちの多くが口座を持っているのだろう。

ドイツでApple Payが始まったのはちょうど一年くらい前だったと思うが、当時シュパーカッセは参加しなかった。いろいろ大人の事情もあったのだろうが、主にはクレカ経由だとクレカを持っていない人たちにサービスを提供できないから、だという話を聞いたことがある。この貯蓄銀行制度自体が誰もが利用できるためにあるという前提だから、アップルと交渉して銀行口座直接引き落としができるようにするんだ、という話だった。

しかし蓋を開けてみると、どうやら交渉はうまくいかなかったらしい。サービス提供はクレカ経由で、他の銀行と同じである。まあ考えてみれば、アップルがシュパーカッセのためだけに新たな決済方法を開発するとも思えないので、交渉はやるだけやってみたといったところだろう。

とにかくこれで、理論的にはドイツで大体の人が(クレカさえ作れば)Apple Payで支払いができるようになった。

そしてこれは同時にドイツでは国内独自のスマホ決済のシステムは開発しないだろう、ということだと思われる。大手の金融機関や小売店チェーンは軒並みApple PayやGoogle Payを既に導入済みだし、どこかの企業が独自の決済システムを開発するなどという話は全く聞かない。現金至上主義の人がまだ多いので、利用者がどれくらいになるかはわからないけれど。