今年の父の日は準備完了

前は気の利いたもの、役に立つものでないとダメだと自分で思っていて頭を悩ませていたのだが、数年前に何となく吹っ切れて以来ほぼ遅れなしに贈り物を送れるようになった。

今では高いものや役に立つものではなくていいから、好きそうな菓子やご飯の友に食べたら美味しそうだな、と自分で思えるようなものにしている。

長女なのに家を出て遠いとことろで暮らして滅多に顔を見せる機会もないことについて自分なりに罪悪感があった。それでそれを埋め合わせるにはいつもすごいものを選ばないといけない、と思い込んでいたのである。すごく高いもの、すごく便利なもの、などなど。

でも家を出て四半世紀近くになるので、ネタが尽き果ててしまった。正直10年目くらいでもう何も思いつかなかった。父の日と誕生日という2回と、それから大抵年に一度の帰省。たったそれだけでももう何がいいかわからなくなっていた。

数年前に仕事の量を減らした結果、収入も応じて少なくなり、今までのように力技で高そうなものなどを贈るのが無理になった時、こんなものじゃあダメなんじゃないかと悩んだ。でも見栄を張っても仕方がない。

それで今度は少なくとも自分が食べて美味しかったもの、自分が食べてみたいものを選んでみることにした。一応年齢を考えて食べやすそうなものにしてはいるが、選ぶのも結構楽しいのでギリギリまで頭を悩ませて当日以降に配達されるようなことにはならなくなった。

まあそんなことは本人はあまり気にしていないだろうし、もしかしたら当日に配達されるようになったことに気がついてもいないかもしれないが、少なくとも当日になんか届いた、ああ父の日だったか、と思ってもらえる程度でもいいかとは思っている。

というわけで今年も菓子折り一箱、佃煮詰め合わせ一箱を手配した。