きぬかつぎ

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田舎で困ること

さっき洗濯をして気づいたのだが、夫のポロシャツに仕事場で付いたシリコンだか接着剤だかが取れなくなってしまった。

もともと結構着古していたし、ガリガリやれば取れるけど生地も痛むので庭仕事用に回して新しいのを買うことにした。

のはいいのだが。

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住んでいる村にはパン屋すらない、店が一軒もないど田舎なので、こういうものは通販で買わねばならない。

街に出て買うこともできなくはないが、片道1時間くらいはかかる上、街中の店で合うサイズや気に入る色がなかったら買えないわけである。

何度も出直しをするのもめんどくさいし時間と手間と交通費(ガソリン代と駐車場代)がかかる。そして何より本人が信じられないくらい駄々をこねる。

だから靴下1足でもシャツ1枚でも通販でないと事実上買えない、と言っていい。

しかも、サイズが合わなかったり気に入らなかったり傷物だったりした場合、また車に乗せて返品に行かねばならない。最近はガソリンスタンドなどでも受け付けてくれるけれど、何しろそこまで行かねばならない。そして注文し直し。

本当に面倒くさいのである。

かえって生鮮食料品をネット注文する方が簡単というか気楽なくらいだ。食料品はサイズが合わないこともないし、写真を見て注文するから在庫なしでもない限り希望したものが来る。野菜などは店頭に並べる前の、配送されたての箱から出して来るみたいに新鮮なものが選ばれている場合が多い(これは担当者によるのだろうけど)。

でも衣服とか靴なんかはそうはいかない。それが意外と面倒くさいのである。返品して新しいのを注文するのは時間もかかる。家にいないといけない。

最近注文したもので返品せねばならなかったものが続いて本当にうんざりしてしまった。昔だったら街中に住んでいたから納得がいくまで選んだり試着して買えた。だから返品なんかほとんどしないで住んだ。あのライフスタイルが本当に恋しい。

静寂が好きな人でも、土地や日当たりが欲しい人でも、裸でも裸足でも生きていくことはできない。辺境地だとトイレットペーパーの在庫は常にチェックしておかねばかなりまずい問題に発展し得る。薬だってネット注文で大至急と言っても最低1〜2日はかかるだろう。

みんながみんな都市部に住むと田舎に人がいなくなってしまうだろうけど、田舎に住みたいと思っている人は最低限のインフラを確保できるところにした方がいいと思う。しなびたよろず屋さんでもあった方が全然いい。まあそういうところ一軒だけだと10年後には後継者がいなくなって閉店、ということもあり得るけれど。うちの村も昔は肉屋、八百屋、小さいスーパー、銀行などもあったらしいのだが今は酒場もパン屋すらもない。それを何十年も前に予測しろ、というのはもちろん無理な話だけど、まあ用心はした方がいいと心底思うわけだ。