待ちくたびれた日

いつもは弁当を作っていく日なのだが、今日は夫にだけ作った。

今日は昼に食材の買い物をして、夕方は猫のご飯の予備を買うつもりでいたからである。

その予定は無事こなし、帰りになった。

いつもよりちょっと早めの電車に乗るつもりだったのだが、アプリを見たらなんと30分の遅延。元々あと20分待てば来る電車だったから、実質50分待ちになると判明した。

こういう日に限って、である。

今日は重いものばかり買ってしまったのだった。冬で厚着しているから肩に直接重みが来ることはないが、カバンがかなり重い。しかしベンチに座ると吹きっさらしのホームでは寒い。駅構内なら暖かいが30分遅れの電車が実は途中で急いだので20分の遅れになりました、なんてことがあったらいやなのでホームを離れたくない。だから仕方なく我慢して寒い中重いカバンを背負ってほぼ1時間電車を待った。

こういう時本当に将来は交通の便が思いっきり良いところに住むぞ、と決意を新たにしてしまう。

もっとも、昔に比べたら暇つぶしの選択肢はほぼ無限大に増えた。つまり、スマホでブラウザから見られるサイトはほぼ限りなくあるし、娯楽用アプリに数も数えきれないくらいあるから選択肢はほぼ無限大なのである。ありがたいことである。退屈になることはかなり稀になったと思う。

とはいうものの、寒いし重い1時間はやはり苦痛であった。それでも風邪気味にもならなかった自分をちょっと褒めてやりたい。

夕飯は昨日作っておいた肉と野菜のスープを温めた。働くおばさんの助けはやはり作り置きご飯だとつくづく思う。

家に着いて熱いスープを食し、寝る支度をしてベッドでiPadを開く。足元には猫が寝ている。