きぬかつぎ

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ヘアーカッターを試してみた

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息子(夫)と同じくらい人混み嫌いだった義父の髪を切るために義妹が使っていたヘアーカッターを見つけた。

もうドイツでは美容院も営業再開なのだけど、感染の第二波が怖い夫とヘアーカッターを試してみたくてたまらない妻の意見が一致して、今日庭で夫の断髪式をやってみた。

レミントンというメーカーの、何年も前のモデルなのだが、そんなにしょっちゅう使っていたわけではないのでほぼ新品同様であった。

パナソニックの日本発売モデルと違って25ミリまでしかアダプターがないのだけど、夫の美容院に行きたての写真を見ると結構短いから、これでもいいだろうと判断した。

メーカーは違えど(こっちでは欲しいモデルが売ってないし)刈り方?は同じなのでパナソニックのサイトにあった動画を一度見直して、庭に向かった。

毛が服に付かないようにするマントみたいなやつはないからゴミ袋で代用することに。60リットルの袋を切って広げてみた。

庭の風が来ないところに椅子を置いて、早速ヘアカット開始。

動画にあったように毛足の長いアダプタから始めた。

最初はおっかなびっくりで下から上へカッターを動かしてみるだけだったのだが、慣れてくると横にさーっと流して流れを作る?みたいなのが試してみたくなり縦横無尽スタイルへ。

時々歯が引っかかって夫がウッと言うのでヒヤッとしたが、思ったより刈り取られないで済んだ(笑 いざとなれば短く刈ればいいよ、と言っていても、現実にはできればそんなことはしたくなかったであろう。なのでできるだけ短く、でも短すぎないように頑張ってみた。25ミリで慣れてきたら襟元を18、9、そして3ミリと替えて刈っていき、なんとなくグラデーションになるようにしてみた。

9ミリまではそんなにすごく短くないなあと安心できたが、3ミリは流石に短く、あまり調子に乗って刈りすぎないようにしなければならないと思った。襟足の一番下の方はアダプターなしで刈っておしまい。

60リットルの袋のマントは肩しかカバーできなくて、膝は毛まみれになった。次回からはもっと大きな袋をかぶってもらわねばならないと反省。

しかも私の方まで毛まみれになりなんか服の中までチクチクしてきた。

仕方なく夫だけでなく私までシャワーを浴びる羽目になった。

でも出来栄えは初めてにしては結構な出来になったと思う。どんなスタイルになればいいかを写真で確認していたので、それを思い浮かべながら進められた。

調子に乗ってそのあと自分の前髪も切ってみようとしたが、ジグザグにしたい私にはこのアダプターは不向きだったようだ。切れないことはないが直線になってしまう。

仕方なくまたハサミを持ってきて、濡れた髪を少しずつ摘んで短く切ったり長めに切ったりしてみた。

乾かしてみると思ったより効果があった。前にも書いたが、当面は後ろの方はそのまま伸ばして、前髪だけ少しずつ切っていこうと思っている。例え前髪だけでも、一応切っておくと伸び放題にしている缶が多少軽減されると思う。そして何より本人が心軽い。ちょっと気になり出したら切ればいいので期間を置いて美容院に行くよりもストレスが少ない。夫もこれならちょこちょこ気軽に切れるからいいな、と言っていた。

これで夫婦揃って多少は手入れされている髪型になった。

このまま自分でカットするようになれば、世界中どこに行っても行きつけの美容院探しをしないでも済むな、と思った。

外国に移住することのデメリット(というほどでもないけど)の一つに、美容院探しがあると思う。

アジア内ならそんなことはなかろうけど、欧州だとこんな太くてこわい毛はハサミがダメになる、と言われたりすることがある。

私は断られたことはないが、断られたという話を聞いたことがある。

移民が増えて、毛質の違う人も多くなった昨今ではそこまで言われるのはど田舎くらいなもんだろうが、それを抜きにしても、自分が満足のいくような美容院を見つけるのは容易なことではないと思う。

自分で切っていればそんなことはもちろんない。そして常にボサボサの髪で不審な人だと思われることもない。

そんなくだらないこと、と思うかもしれないが、髪というのは案外気になるものである。いずれはその土地に落ち着いてお気に入りの美容院を見つけることもできるだろうが、それまでの間でも、自分でなんとかできるような髪型に予めしておく、というのも移住する際にはいいかもしれない。