きぬかつぎ

マンガ、小説、アニメ、ゲーム、音楽、酒、食、旅、仮想通貨取引や猫と日常生活のこと。

知能テストかな?という話

今日は月曜でドイツの一部で営業規制が緩和になったとのこと。

我が家は高リスクカテゴリの義母がいるので治療薬かワクチンが軌道に乗るまでは今の状態を保持していくしかないのだろうと思う。

緩和により買い物ができる店の種類が増えたり、可能性として行動範囲が広がってくれたことはありがたいが。

でも以前のような日常が突然戻ってきたわけではないのだから、あくまで緩和として捉え、徐々に様子を見ながらあれこれ再開していくしかないと思っている。

しかし世の中には全く違う家庭状況と考えを持つ人たちがいるわけで。

今日のニュースサイトを賑わせたのはこの緩和がもたらした現象についてだった。

私もよく利用する某北欧格安組み立て家具チェーンの緩和になった地域の店で買い物客がどっと押しかけ、大変な混雑になったらしい。

人が多いのでソーシャルディスタンスなんて無理だし、マスクを着用しない人も少なくなかったということである。

どこかのSNSでは「これは知能テストかな?あの場所に行った人は落第とかいうやつ?」みたいなコメントもあったらしい。

緩和を決めた当の偉い人たちの中にもこれには愕然としたという話である。

まさかここまでになるとは、と。

でも某国でも6万人だったか?連休中に国内旅行で飛行機に乗らないと行かれない某所に押し寄せたらしいし、どこもまあ似たり寄ったりの人がたくさんいるんだな、と思った。

これで第二波が来なければ文字通り老婆心で心配しすぎたということで笑われてもいいと思うけれど、これで第二波確定だね、と言い切っている人もいるくらいなので、もし本当にそうなった場合は笑って済まされる問題でもなさそうである。

症状が軽くて済む人たちが多く出かけたのかもしれないが、その人たちが今後いっぺんに体調を崩して病院に押し寄せたら。これは飛行機に乗った旅行客にも言えることだけれど、医療機関が今以上に厳しい状態になるのは避けられないだろう。

そうしたら再び規制が始まり、今度はそう簡単に緩和されないことになるのではなかろうか。

未だに大袈裟な、という意見の人もいるんだろうけど、そういう人たちはいっぺんにみんなが病気になることによって医療機関とか薬品などがかなりきつい状態にある、ということについてはどう思っているんだろう。それも大袈裟なのだろうか?軽症で済むかどうかなんて問題じゃないと思うのだが。

経済的な影響をなるべく少なくする、という点では営業再開はいいと思う。うちだって影響がないわけじゃないから、みんなが経済活動を再開してくれれば回り回ってうちの懐もまた少し潤ってくることになる。うちみたいな同居家庭はドイツではそんなにたくさんあるわけではないから、我々が外出を控えたって世間一般にものすごいダメージを与えるわけじゃない。

とはいうものの、今の状況でぎっしり人の詰まったところに長時間滞在するのはちょっと怖い気がする。

ニュースの中には、緩和を遅らせることによる損失の方が2度目の規制よりも少ないはずだという話もあった。

実際にどうなるか、これからしばらくの間がまさに公開実験のようなことになるんだろう。

f:id:kinu-katsugi:20200504212546j:image