薄力粉でもパン焼けるじゃん

もう数週間、毎週のように強力粉をスーパーでゲットしようとしてほぼ毎回失敗していた私である。

今週もまた、サイトには一応在庫ありとなっていたので強力粉を注文したが、来たのは薄力粉であった。

間違えたわけではなくて品切れということだった。

ネットでいろいろ探しても、普通パンを焼くとなると強力粉が少なくとも80％くらいは入っているレシピがほとんどだ。

なので代わりにスコーン的なものを焼いてみたり、テフロン加工のフライパンを買ってパンケーキを焼いてみたりしていたが、どちらもパンではない。

もうヤケになって、薄力粉だけのレシピを探しまくったところ、全くないわけではなかった。

見た目は普通のパンに見えるし、材料ではバターを入れるレシピが多かったようだけど、その他は強力粉と同じだ。

それで思い切って試験的に薄力粉でいつも焼いている強力粉のパンのレシピを試してみた。生イーストの賞味期限が17日までで、まだ新鮮そうに見えたので捨てるのがもったいないと思ったのもある。

いつもは長方形のケーキ型に入れているのでそれで焼いてみた。

強力粉みたいには膨らまなかった上、下の方が圧縮されてちょっと麺生地にちかいもっちりさになってしまった。焼き時間を少し伸ばしてほぼ1時間くらいオーブンに入れてこの状態だった。

でも味は悪くない。というか私くらいのグルメ感だとほとんど差を感じられない。強力粉より心もち淡白でバゲットに近いのかな、という謎の感想が浮かんだ。

でも下の方が圧縮されていたのは改善したかったので、2回目は型に入れずに幾つかに切り分けて丸めて直接オーブン板にのせた。この方が火の通りが良いだろうと思った。

200度で30分焼いて、上々の色に仕上がった。

中身の方もよく焼けていて、無理して強力粉を買わなくてもいいではないかと思った。今まで注文しても品切れで代わりに出してくれた薄力粉がまだ3袋も残っている。

素人ながら思ったのは、大事なのはもしかしたらイーストなのではないか、ということだ。特に何の根拠もないけれど、今までは扱いが簡単なのでドライイーストばかり買っていた。この前初めてお店の人が代わりに生イーストを出してきたので使ってみたわけだが、もしかしたらこれのせいでうまく焼けたのかもしれない、と思うのである。

生イーストは扱いが面倒なので買う人が少なく、したがって売り切れになることはあまりないらしい。

だからこれからは薄力粉と生イーストの組み合わせでパンを焼こうと思った。