きぬかつぎ

マンガ、小説、アニメ、ゲーム、音楽、酒、食、旅、仮想通貨取引や猫と日常生活のこと。

QRコードでもなく電子マネーでもない

さっきニュースを読んでいたら、QRコード式や交通系電子マネーとも違う、もっと気軽だというキャッシュレス支払い方法についてらしい見出しを見つけた。

もちろん早速チェックである。

QRコードのアプリがなくても、電子マネーがなくてもキャッシュレス決済に参加できる、というそれは、なんとプラスチックのクレジットカードの非接触支払いのことだった。

うーん、これは別に新しくないぞ、と思ったが新しいとはどこにも書いていない。

最近少しずつ浸透しつつある、というようなことだった。

もしそれが本当だとすれば私には朗報である。

プラスチック・クレジットカードの非接触払いというのは、要するにクレカに非接触払いの機能さえついていれば、そのカードをレジの読み取り機にかざすだけで支払いができるというものである。サインも暗証番号もいらない。

私もApple Payを使うようになるまでは使っていた。

パン一個買うにもクレカを出してクレジットカード払いで、と言いカードをかざすと即支払い完了でレシートが印刷される。店の人がその機能を知らずにカードをかざすだけという妙な客の行動を変な顔で見ようとも、とにかくレシートは印刷されレジの機械は支払い完了を表示するから文句は言えない。

もっとも変な顔をされたのは最初のうちだけで、数ヶ月もしないうちに誰も感銘を受けなくなっていた。釣り銭の勘定などをしなくて良いと分かっているので、カードで払うというとボタンを押して後はどこか遠くを見たり身繕いをしたりしている。非接触払いの中で一番時間がかるのはレシートの印刷時間くらいなのだ。レシートが要らなければレジの機械に支払い完了表示が出た時点でその場を去ることも許される。

スマホを操作する必要がないので、スマホがない人やあまり操作が得意でない人には利点である。クレカにポイント付与の機能があればもちろんポイントだって普通に付く。

ただ、難点は一回の支払いの限度額が比較的小さいことだ。うちのあたりだと25ユーロか50ユーロで、カード発行会社によって異なる。簡単に払える代わりに簡単なものしか買えない、というわけだ。カードを持っている人間が本人かどうかを確認する手段を省く代わりの代償なのだろうと想像する。確かにカードを落としてしまうと誰でも買い物ができてしまうのだから、制限があった方が安心ではある。一回あたり25ユーロだと大したものは買えない。繰り返し買うには毎度別の店に行かねばならないし、そうしているうちに普通ならば盗難や紛失に気が付くだろう。

そうは言っても、25ユーロといえば普通に小物の買い物をするには十分だけど、1週間分のまとめ買いだときつい。

小物買いの時だけ使えば良いのだが、Apple Payができてから私はもうApple Payオンリーになった。

Apple Payは言ってみればこのプラスチックカードによる非接触払いの進化系で、顔認証などで本人確認をするのでクレジットカードを非接触により通常限度額まで使えるのだから。

今回の記事は目新しくはないものの、利用する人が増え使える店が増えれば、自動的にApple Payで支払える場所も増える、ということで私個人的にはApple Watchだけで街を歩いて呑んだり食べたり買い物をしたりできる、という夢にまた一歩近づきそうで嬉しい。

今現在だと、Suicaの残高を気にしながら使わねばならず、前回の東京では2回くらい残高がなくて急遽別の方法で払わねばならなかった。そのうち一回はまたこいつ変なことやってる、という顔の身内がそばにいてものすごく嫌だった。そういう時に限って残高の補充に時間がかかったり、操作に手間取ったりしてしまうからである。

ちなみに、クレカを持ちたくないという人でも、最近はバーチャルカードというのもあるらしい。私が最近ビットコイン取引用に開いた口座では、プラスチックカードの発行なしでクレカがついていた。もしプラスチックカードが欲しければ有料になるが、Apple Payとかネット決済にだけ使うのであれば無料、というわけだ。そして限度額方式ではなくプリペイド式。使いたくなったらスマホでアプリを操作して普通預金から幾らか移動させて使え、ということらしい。前は必ずクレカが欲しいかどうか聞いてきて、信用度に応じて限度額が決められて、となっていたのに、時代は変わったものだ。

f:id:kinu-katsugi:20200216202838j:image