きぬかつぎ

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ラノベの感想・竜宮輝夜記 1ー2 時めきたるは月の竜王 染まれ君よと、恋に舞う

実は木曜から金曜にかけての夜、またもや夜更かしして午前2時半まで本を読んでいたのだ。

それがこの竜宮輝夜記である。

ちょっとネタバレありです。

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なーんかこう、キュンとする話が読みたい。

そう思ったのが木曜夜がとっぷり暮れてからだった。

何となく名前に竜とか付いてるのに弱い方なのだが反面あんまりキラキラすぎるだけの話も嫌だ。と思いつつ、恐る恐る読み始めたらあっという間に2巻まで読んでしまった。

基本的には始終ものすごく甘いお話で、主人公の少女は貧しく不幸な境遇にも関わらず真っ直ぐで健康な心を持っていて、人が恐れ嫌悪する竜の姿にも好意を持つ。お相手?の竜の側はというとこれが基本4人体制で(笑、最初こそおっかなびっくりだったが次第の打ち解けて最後には割と大胆になってくる。大胆な触れ合いがあるというわけではないが、2巻の最後の方で主人公少女に言葉を要求するあたりはかなりこっぱずかしく、且つついついキュンとしてしまう。念のため3回読み返してみたが毎回同じだった。

緋色の欠片を物差しにしがちな私は今回も読みながら各王とのやり取りでここは何某ルートへの分岐点かな、などと考えてしまった。

竜などという気高く強大な生き物にも関わらず、それが竜王・竜神でありさらに4人も一緒にいるよ、というシチュエーションは誠にけしからんパラダイスである。しかも、一応現実問題として、竜から人になる時まっぱになっちゃう問題までくっつけてくれている。これについてはマンガの日々是れ尊いネコマタ荘でも取り上げられていて笑ってしまったのだけど、こちらの方は妥協も解決策も出さずに主人公少女をパシらせていて、それはそれでまた笑えた。

自分でも珍しいと思ったのは、複数キャラが並立している場合、大抵はそうそうに特定キャラに自分の目標を決めてしまうのだけど、今回はみんな一緒のままがいい、と思えたこと。まだ読んでいない3巻目でトゥルーエンドに収束するっぽいけれど、今回だけはずっとみんな一緒でええやん!と思った。