30年前のお気に入りの曲を3日かけて思い出した
週末からずっと頭の隅で考え続けていた、ある曲のタイトルとバンドの名前。
ふとサビのところだけ思い出して、何だっけこれ、とタイトルを思い出せなくてずっともどかしかった。
それは私がまだ伊藤政則さんのROCK TODAYを熱心に聴いていた頃に知った曲なので、どう考えてもそれから30年以上は経っている計算である。
でもどうしても思い出せないので、鼻歌を聞かせるとそこから曲を推測してくれるというサービスでも使ってみるか、とまで思った今朝、突如として思い出した。
ザ・センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドのハマー・ソングだった。
よく考えてみると、30年とちょっと前に好きだった曲だけど、実はその時すでに結構昔の曲であった。恐ろしい事実である。
当時私はまだ女子高生だったのだが、その時できる限りの範囲でキャッチし(つまりテレビとラジオの音楽番組を欠かさず視聴していたということ)最新の音楽を聴いてみただけでは飽き足らず、そのルーツを辿るのがいいらしい、と聞いて(伊藤政則さんの多大なる影響)古いものにも手を出し始めていた頃であった。
このバンドの他の有名な曲、例えばザ・フェイス・ヒーラーとかネクストとかミッドナイト・モーゼスとかなんかは割とショウビズ的な雰囲気が漂っていると私なりに思っていて、悪くはないけど私の好みではない感じなのだが、このハマー・ソングだけはちょっと毛色が違って少しあっさり目の味付けながら中身は歌詞も含めて心をギュッと握りしめるような強烈さで、聴いてすぐに大好きになってしまった。
とはいうものの、とにかくそれから月日がかなり流れてしまったので好きな曲といえども忘却の淵にとっぷり沈んでいた。何で今それを思い出したのかはわからないけれど、また思い出せてよかった。