今日の猫
おはぎみたいだけど猫である。
私のそばが好きなのか、ベッドが好きなだけなのかわからないがどちらにしてもそばにいてくれる。眠っていてお腹がゆっくり上下しているところを見るだけでも荒んだ心が休まる。
今日は家の中の雑用を済ませたあとまたも庭の手入れをしたからである。
やりたくなかったけど伸びている草木も結構あったのでひどくなる前にやらざるを得なかった。
義母は涼しい顔で咲き終わったバラの花を切ってもいいのよ、と言った。
切ってもいいのよ、とは。
自発的には何にもやりたくないんですけど、見た目が悪いとご近所の手前恥ずかしいからやってるだけなんですけど、庭の手入れをしたくてたまらないわけではないんですけど、と喉元まで出かかったけどグッと飲み込んだ。
一番酷かったぶどうの木とキウイの木の蔓を切り終わり、枝で二の腕に引っかき傷ができた時点で煮物の様子を見るということで切り上げた。咲き終わったバラは高いところにあるでなし、足場の悪いところにあるでもなし、自分で好きな時に切って欲しいと思う。私は年寄りには無理な役目を果たすのが目的なのであって、好きで庭の手入れをしているわけではないのだ。
あまりにムカついたので今年の残りの休暇はやはり都会で過ごそうと半ば決めた。本当はそんな予定ではなかったのだけど、私の有給の取れそうな時期の関係もあるので季節に関係なく楽しめる都会にするのがいいと思ったのである。