きぬかつぎ

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こんな味噌があったとは

 

 

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新製品、といってももう春から発売されているらしいパウダーの味噌についての記事を読んだ。

これは久々の感動である。チューブ入りの蜂蜜以来ではないかと(自分の中で)思う。

蜂蜜をうまい具合にスプーンですくってパンに塗ったり調理に使うのは結構技がいる。固形の蜂蜜はどろっとこぼれないが大さじ一杯分、というような時にガリガリと削ったりするのも手間がかかる。

味噌はそういうことはないのだけど、私の中では案外扱いにくい食品である。あまり味噌汁を作らないから今だになんか慣れないせいだと思う。

でも味噌味が嫌いなわけではない。味噌汁も嫌いだというわけではない。

ということでこのパウダー状の製品はかなり期待ができそうである。レシピの紹介にもあったと思うけど炒め物にちょっと味噌風味を加えてみよう、という時も簡単に混ぜ入れられるし、私のようなズボラ人間の場合、白ご飯にちょこっと振りかけてバターをのせても美味しいのではないかとか。紹介されていたレシピにもおにぎりというのがあったけど私はズボラなのでさらにその上を行くお手軽案である。パウダーだからトーストの上にもかけられるので味噌味トーストもできてしまう。これが果たして美味しいかどうかはわからないけど、とろけるチーズとコンビニすればいけるかもしれない。

まだ読んだだけで買ってもいないのに夢だけはどんどん膨らむ。

ところでこのパウダー味噌、今謎に日本食が結構いろんな国でも出ているみたいなので、外国で売ってみたら日本人には思いつかない方法で使ってもらえるのではないかという気がする。

醤油なら欧州ではちょっとした品揃えの普通の大手スーパーチェーンなら小規模店舗ですら置いていることが多くなった。焼き海苔やわさび、ガリの瓶詰めなんかもある。メーカーとレベルがなんでもよければ、地元向けにアジア食品を売っている謎のメーカー(大抵アジアっぽい名前がアジアっぽいフォントでラベルに印刷されている)でも手に入る。だけど昔と違って今は日本に休暇で行く人も増えたから、あまりにも酷い製品ばかりは売っていられないようである。もちろん本物そっくり、というわけでないものもまだ多いけれど。

しかし味噌というのは置く場所が難しいし味噌汁がスシほど有名というわけではないからアジア食品の専門店にでも行かない限りまずお目にかかれない。ごくたまにインスタント味噌汁の袋を見かけることはあるが、本当にごくたまに、である。

パウダー味噌だったら醤油とかのそばに置いても良さそうだし、レシピを容器にくくりつけておけばどんな風に使えるのかわかってもらえそうである。

知名度さえ上げれば、結構いけるのではないだろうか。バターとの相性もいいのだし、スシばっかりじゃ飽きた、という人にも良さそうな気がする。

今だから知名度を上げるのに有名動画投稿者とか有名若手料理研究家とかにアイデアを出してもらえば割といけるのではなかろうか。

私自身がそれで得をすることはないけれど、世界中どこにでも醤油と味噌が売っているようになれば便利だから間接的に幸せである。