マンガの感想・夜は猫といっしょ
いつもネット上のどこかで見かけていた猫マンガが単行本化すると知ってギリギリで予約して購入した。
ちょっとネタバレありです。
猫を飼うのが初めてだった時の話からすっかり慣れてからの日々の話まで、ちょっとミステリアスなタッチで描かれているエッセイ風マンガ。
題名が夜という言葉を使っているのが頷ける、夜中に読むのにぴったりなちょっとシュールな雰囲気がある。
夜家に帰ってきて猫といっしょの時間を楽しんでいる様子が読んでいて静かに味わえる。
あまりセリフがないのだけど、キュルガちゃんの表情がすごく豊かで(猫としてということだけど)かわいい。
私が特に気に入っているのはコチュジャンが出てくる話で、これが収録されるに違いないと思って単行本を買ったと言ってもいいくらいだ。
他にも猫と暮らしているとありがちなシチュエーションが出てくるのだけど、ちょっと変わった雰囲気なのでそれがまた新鮮でいい感じである。
そして猫の仕草、座り姿、目つき顔つき声の出し方まで「ああこれこれ!こういう感じ」と思わず言ってしまうくらい表現が上手い。
一コマ毎によく特徴をおさえて描いているなあと感心してしまう作品でもある。