オーストリアの山にて（過去写真）

これもかなり前だけど、オーストリアの山に行った時の写真。

レーヴァルトというところだったと思う（あやふや）。この時はテントじゃなくて貸し別荘を借りたんだった。シーズンオフだったのでもうほとんど閉まっていたが、最後の最後、みたいな感じで受け入れてくれたところがあった。

秋口だったせいで山はとても快適だった。それでも普段運動不足だった私たちには汗だくの息切れの山歩きだったけれど。

面白かったのは、この後山を降りる時我々二人の後を馬が一頭付いてきていて、最後に麓に行く道につながるところまで一緒だったこと。でも私も夫も全く気がつかなかった。麓に行く道との境界にやけに幅広の金網で覆われた排水溝みたいなものがあり、そこで何気なく気配を感じてふりかえって本当に腰が抜けそうになった。馬は怖くないけれど、予期していない瞬間にあのでかい馬の顔が後ろにあったら誰だって驚くのではないか。でも馬の方は私がギョッとしても全然動じていなかった。馬は利口だというから、きっとわざとこっそりついてきていたかもしれない。

私のリュックの中の少量のお菓子が欲しかったのか、それとも一緒に町に行きたかったのかわからないけれど、馬さんは排水溝の金網は越えられなくて残念そうだった。そういえば牛も牧草地帯にたくさんいたけれど、うちのあたりにはある柵というものはまったくなくて、各自自主的にそこに集っているらしかった。逃げないのかな？と思っていたらどうもその排水溝みたいなのが結界になっているらしい。金網になっていると渡れないんだと聞いた（科学的な真偽の程はわからないけど）。