マンガの感想・魔界王子15巻
(過去分の再投稿)
一応ネタバレありです。
ここまでのハッピーエンドになるとは思っていなかった。
黒山羊さんが蘇れなかったことは惜しいけど、あとのメインキャラはほぼ全員集合でめでたしめでたしの結末になった。ダンタリアンは巨人族であった。北の国というともうそんなに選択肢がなかったことは確かだけれど。あんまりにも長く解明されなかったんでこのまま忘れられちゃったらどうしようと少し心配だったのでほっと安心。
ストーリー展開はかなり急いでいたみたいで展開についていけなくて何度か読み直した部分もあった。絵の仕上がりも心なしか急ぎがちに見えたような?伏線回収作業ページはすっきりとシリーズを読み終えるにはありがたいけどなくても良かったかもしれない。その分ミカエルの最後のところとかサマエルの最後とかにページを取っても良かったのでは、とか。
それにしても、ウイリアムが地の底で眠るダンタリアンを想いながら終わるのかと思いきや、数百年を待たずに復活して愛するウイリアムの卒業式に参上、職務放棄?してまでシトリーとウリエルも舞い降りてきて、さらにマリアさんを家に置いてまでカミオもやってきた、このかなり強めのシメはまさに目の保養。少しはにかみつつ最後にお前は誰が好きなんだ?と訊くダンタリアンでご飯三杯いける。
ストーリーも面白かったけど、ウリエルやメタトロンに見惚れるのも楽しいシリーズであった。